eSIMとは?物理SIMとの違いやeSIMプランのメリットなどを解説
日本でのeSIMは、2017年5月にドコモの「dtab Compact d-01J」から始まりました。
eSIMを利用することで、国内外を問わず、いつでも好きなときにSIMを替えることができます。
この記事では、eSIMのメリット・デメリット、eSIMに対応しているキャリアを解説しています。
また、キャリアごとの料金プランも掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
eSIMとは、「Embedded SIM」の略で、端末本体にSIM機能が内蔵された一体型SIMのことです。
契約時にSIMカードを待つ手間や、抜き差しによる手間などがなくなります。
ここからは、eSIMと物理SIMの違いを解説します。
eSIM | 物理SIM | |
サイズ | 端末に内蔵されているため、サイズを気にする必要がない | 標準SIMカード:25mm×15mm microSIMカード:15mm×12mm nanoSIMカード:2.3mm×8.8mm |
開通時間 | 最短1時間※オンラインで可能 | 最短1〜2日 |
設定方法 | eSIMプロファイルのダウンロード | SIMカードの差し替えのみ |
SIM発行手数料 | 無料 | 3,300円(税込) |
紛失リスク | なし | あり |
eSIMを利用すると、全てオンラインで完結し、SIMカードの到着を待つ必要がなく、自宅から簡単に最短1時間で開通できます。
ただし、eSIMを有効化するには、オンラインで設定する必要があるためネット環境が必要です。
一方、物理SIMでは設定が自動的に行われるため、ネット環境が不要で初心者の方に適しています。
自分で設定できない場合やネット環境が整っていない場合は、物理SIMがおすすめです。
ここからは、eSIMを利用するメリットを解説していきます。
先ほどお伝えした、オンラインで開通可能なことや、SIM発行手数料無料という以外にもeSIMにはメリットがあります。
1つ目のメリットは、eSIM対応の格安SIMがあることです。
eSIMプランは、SIMカードの発送代や事務手数料が上乗せされていないため、低価格で利用できます。
現在、eSIMプラン対応の格安SIM事業者は24社ほどあります。
2つ目のメリットは、デュアルSIMが可能になること。
デュアルSIMとは、1台のスマホで2つの電話番号を持つことができる機能です。
電話の着信があれば、どちらの電話番号にかかってきたのかはわかりますし、2つの通信会社を使い分けて、通信料を節約することができます。
3つ目のメリットは、eSIMを使えると、海外旅行や出張が圧倒的に便利になるということです。
物理SIMの購入には時間と手間がかかりますが、eSIMは全てオンラインで完結するため、出発直前でもネット環境があれば購入できます。
現地でもWiFiを使って購入することもでき、数分でインターネットを使い始められます。
ここからは、eSIMを利用する際の注意点を解説していきます。
2021年9月以前に購入した端末は、基本的にSIMロックがかかっているため、利用するにはSIMロック解除が必要です。
ただし、同じ回線系列に乗り換える場合は、SIMロック解除は不要です。
例えば、ドコモからahamoに乗り換える場合は、SIMロック解除は不要です。
SIMロック解除は無料で行えますが、手間がかかるというデメリットがあります。
eSIMはオンライン上で開通手続きを行うため、店舗では契約できません。
eSIMの設定を自分で行うには、ネット環境が必要で、多少のITリテラシーが求められます。
スマホやPCの操作がよく分からない人にとっては、eSIMの契約から設定まで敷居が高く感じられるでしょう。
契約作業が停滞してしまわないよう、WiFi環境など事前準備しておくことがおすすめです。
eSIMのブランドは、基地局を持つ大手キャリアのMNO(Mobile Network Operator)と、回線を借りて提供しているMVNO(Mobile Virtual Network Operator)に分かれます。
速度の安定性を求める場合は、自社回線を持つMNOブランドから選びましょう。
eSIM対応のMNOブランド一覧
ahamo | povo2.0 | LINEMO | UQモバイル | Y!mobile | 楽天モバイル | |
タイプ | 音声通話SIM | 音声通話SIM | 音声通話SIM | 音声通話SIM | 音声通話SIM | 音声通話SIM |
データ容量 | 20GB | 0GB(トッピング) | 3GB | 1GB | 3GB | 3GB |
月額料金 | 2,970円 | 0円 | 990円 | 990円 | 2,178円 | 1,078円 |
※税込み価格
MNOブランドは環境に左右されにくく、電波の強度・速度が安定しています。
逆に、通信速度は気にしないが料金をもっと安くしたいという場合は、MVNOがおすすめです。
以下のサービスがeSIMに対応しているMVNOブランドです。
IIJmio | mineo | HISモバイル | 日本通信SIM | BIC SIM | |
タイプ | データ専用SIM | データ専用SIM | 音声通話SIM | 音声通話SIM | データ専用SIM |
データ容量 | 2GB | 1GB | 1GB | 1GB | 2GB |
月額料金 | 440円 | 880円 | 550円 | 290円 | 440円 |
※税込み価格
IIJmioをはじめとする人気のMVNO事業者が存在します。
これらに限らず、多数のプランが用意されているため、公式サイトで確認することをおすすめします。
今回は、eSIMとは何かについて解説しました。
eSIMは、スマホに内蔵された本体一体型のSIMカードのことで、ドコモの「DTAB COMPACT D-01J」から始まりました。
eSIMのメリットは、以下のとおりです。
・eSIM対応の格安SIMがある
・デュアルSIMが可能になる
・eSIMは海外利用におすすめ
eSIMの注意点は、以下のとおりです。
・SIMロックを解除しないと利用できない
・eSIMの手続きはオンラインのみ
オンラインからの申し込みで、最短当日にデータ通信・音声通話が使えます。
仕事用とプライベートで使い分けることができるため、自身のライフスタイルに合わせて最適なSIMを選んでくださいね。
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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