eSIMとは?物理SIMとの違いやeSIMプランのメリットなどを解説
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2023.07.07 eSIMとは?物理SIMとの違いやeSIMプランのメリットなどを解説

日本でのeSIMは、2017年5月にドコモの「dtab Compact d-01J」から始まりました。

eSIMを利用することで、国内外を問わず、いつでも好きなときにSIMを替えることができます。

この記事では、eSIMのメリット・デメリット、eSIMに対応しているキャリアを解説しています。

また、キャリアごとの料金プランも掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

eSIMとは?

eSIMとは?

eSIMとは、「Embedded SIM」の略で、端末本体にSIM機能が内蔵された一体型SIMのことです。

契約時にSIMカードを待つ手間や、抜き差しによる手間などがなくなります。

eSIMと物理SIMの比較

eSIMと物理SIMの比較

ここからは、eSIMと物理SIMの違いを解説します。

  eSIM 物理SIM
サイズ 端末に内蔵されているため、サイズを気にする必要がない

標準SIMカード:25mm×15mm

microSIMカード:15mm×12mm

nanoSIMカード:2.3mm×8.8mm

開通時間 最短1時間※オンラインで可能 最短1〜2日
設定方法 eSIMプロファイルのダウンロード SIMカードの差し替えのみ
SIM発行手数料 無料 3,300円(税込)
紛失リスク なし あり

eSIMを利用すると、全てオンラインで完結し、SIMカードの到着を待つ必要がなく、自宅から簡単に最短1時間で開通できます。

ただし、eSIMを有効化するには、オンラインで設定する必要があるためネット環境が必要です。

一方、物理SIMでは設定が自動的に行われるため、ネット環境が不要で初心者の方に適しています。

自分で設定できない場合やネット環境が整っていない場合は、物理SIMがおすすめです。

eSIMを利用するメリット

eSIMを利用するメリット

ここからは、eSIMを利用するメリットを解説していきます。

先ほどお伝えした、オンラインで開通可能なことや、SIM発行手数料無料という以外にもeSIMにはメリットがあります。

eSIM対応の格安SIMがある

eSIM対応の格安SIMがある

1つ目のメリットは、eSIM対応の格安SIMがあることです。

eSIMプランは、SIMカードの発送代や事務手数料が上乗せされていないため、低価格で利用できます。

現在、eSIMプラン対応の格安SIM事業者は24社ほどあります。

デュアルSIMが可能になる

デュアルSIMが可能になる

2つ目のメリットは、デュアルSIMが可能になること。

デュアルSIMとは、1台のスマホで2つの電話番号を持つことができる機能です。

電話の着信があれば、どちらの電話番号にかかってきたのかはわかりますし、2つの通信会社を使い分けて、通信料を節約することができます。

eSIMは海外利用におすすめ

eSIMは海外利用におすすめ

3つ目のメリットは、eSIMを使えると、海外旅行や出張が圧倒的に便利になるということです。

物理SIMの購入には時間と手間がかかりますが、eSIMは全てオンラインで完結するため、出発直前でもネット環境があれば購入できます。

現地でもWiFiを使って購入することもでき、数分でインターネットを使い始められます。

eSIMを利用する際の注意点

ここからは、eSIMを利用する際の注意点を解説していきます。

SIMロックを解除しないと利用できない

SIMロックを解除しないと利用できない

2021年9月以前に購入した端末は、基本的にSIMロックがかかっているため、利用するにはSIMロック解除が必要です。

ただし、同じ回線系列に乗り換える場合は、SIMロック解除は不要です。

例えば、ドコモからahamoに乗り換える場合は、SIMロック解除は不要です。

SIMロック解除は無料で行えますが、手間がかかるというデメリットがあります。

eSIMの手続きはオンラインのみ

eSIMの手続きはオンラインのみ

eSIMはオンライン上で開通手続きを行うため、店舗では契約できません。

eSIMの設定を自分で行うには、ネット環境が必要で、多少のITリテラシーが求められます。

スマホやPCの操作がよく分からない人にとっては、eSIMの契約から設定まで敷居が高く感じられるでしょう。

契約作業が停滞してしまわないよう、WiFi環境など事前準備しておくことがおすすめです。

eSIMに対応しているキャリア一覧

eSIMに対応しているキャリア一覧

eSIMのブランドは、基地局を持つ大手キャリアのMNO(Mobile Network Operator)と、回線を借りて提供しているMVNO(Mobile Virtual Network Operator)に分かれます。

速度の安定性を求める場合は、自社回線を持つMNOブランドから選びましょう。

eSIM対応のMNOブランド一覧

  ahamo povo2.0 LINEMO UQモバイル Y!mobile 楽天モバイル
タイプ 音声通話SIM 音声通話SIM 音声通話SIM 音声通話SIM 音声通話SIM 音声通話SIM
データ容量 20GB 0GB(トッピング) 3GB 1GB 3GB 3GB
月額料金 2,970円 0円 990円 990円 2,178円 1,078円

※税込み価格

MNOブランドは環境に左右されにくく、電波の強度・速度が安定しています。

逆に、通信速度は気にしないが料金をもっと安くしたいという場合は、MVNOがおすすめです。

以下のサービスがeSIMに対応しているMVNOブランドです。

  IIJmio mineo HISモバイル 日本通信SIM BIC SIM
タイプ データ専用SIM データ専用SIM 音声通話SIM 音声通話SIM データ専用SIM
データ容量 2GB 1GB 1GB 1GB 2GB
月額料金 440円 880円 550円 290円 440円

※税込み価格

IIJmioをはじめとする人気のMVNO事業者が存在します。

これらに限らず、多数のプランが用意されているため、公式サイトで確認することをおすすめします。

まとめ

自身のライフスタイルに合わせて最適なSIMを選んでください

今回は、eSIMとは何かについて解説しました。

eSIMは、スマホに内蔵された本体一体型のSIMカードのことで、ドコモの「DTAB COMPACT D-01J」から始まりました。

eSIMのメリットは、以下のとおりです。

・eSIM対応の格安SIMがある
・デュアルSIMが可能になる
・eSIMは海外利用におすすめ

eSIMの注意点は、以下のとおりです。
・SIMロックを解除しないと利用できない
・eSIMの手続きはオンラインのみ

オンラインからの申し込みで、最短当日にデータ通信・音声通話が使えます。

仕事用とプライベートで使い分けることができるため、自身のライフスタイルに合わせて最適なSIMを選んでくださいね。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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