便利だけど危険?スマホの位置情報設定で引き起こされる3つのトラブルについて解説 ネットの疑問・お悩み

便利だけど危険?スマホの位置情報設定で引き起こされる3つのトラブルについて解説

スマホの位置情報サービスは、便利な機能である一方、プライバシーに関するトラブルのリスクも潜んでいます。例えば、位置情報がSNSに流出したり、ストーカー被害に遭う危険性もあるのです。

この記事では、位置情報サービスの安全な利用方法と、注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。

「位置情報サービスの恩恵だけを受けるにはどうしたらいいの?」と疑問に思う方は、ぜひ最後までご覧ください。

スマホの位置情報サービスとは?

スマホの位置情報サービスとは?

どのスマホ機種であっても「位置情報サービス」という機能が搭載されています。

スマホの位置情報サービスとは、デバイスの現在地を特定し、その情報を活用する機能のことです。GPSや Wi-Fi、携帯電話基地局などを利用して、スマートフォンの現在位置を正確に把握します。

この機能は様々なアプリやサービスで利用されており、我々の生活を便利にしてくれる機能だと言えるでしょう。例えば、Googleマップなどの地図アプリでは自分の現在地を正確に認識し、目的地までの距離や経路を指示してくれます。また、天気予報アプリでもアプリを開くだけで現在地の天気を確認することが可能です。

これらのアプリは全て、位置情報サービスによって成り立っています。しかし、位置情報サービスは、ユーザーの利便性を大きく向上させる一方で、プライバシーに関する懸念もあるのが現状です。そのため、多くのスマートフォンでは、位置情報の使用をオン・オフに自在に切り替えられるようになっています。

次の項目では、位置情報サービスが使用されているアプリ・サービスの具体例について解説します。

位置情報サービスが使用されるアプリやサービスの具体例

位置情報サービスが使用されるアプリやサービスの具体例

では、位置情報サービスが使用されるアプリ・サービスとは、具体的にどんな物があるのでしょうか。ここでは、広く使用されている3つのサービスについて、それぞれ解説します。

  • 地図・ナビゲーションアプリ
  • 位置情報共有アプリ
  • 写真アプリ

ひとつずつ見ていきましょう。

1. 地図・ナビゲーションアプリ

地図アプリは位置情報サービスの代表的な活用例です。ユーザーの現在地を正確に特定し、目的地までの最適なルートを提案します。また、周辺の飲食店や観光スポットなどの情報も同時に表示してくれるため、普段から利用しているという方も多いことでしょう。地図アプリは位置情報サービスをオンにすることで、ユーザーの現在地点を常にアプリ側が把握することで利用できます。

2. 位置情報共有アプリ

近年、若者の間で流行っているアプリのひとつが「位置情報共有アプリ」です。その名の通り、アプリを入れている友人同士でお互いの位置情報が常に共有できるアプリとなっています。指定した相手のリアルタイムの位置情報を共有できるため、家族間では子供の安全確認のために使用されたり、カップル間での浮気防止などに活用されています。緊急時や災害時の安否確認にも活用できる重要なツールではありますが、後述するようなトラブルが引き起こされる原因ともなっており、諸刃の剣のようなアプリです。

3. 写真アプリ

「写真アプリにも位置情報サービスが活用されているの?」と驚かれる方もいるかも知れませんが、実は利用されているんです。

位置情報共有をオンにした状態で写真アプリを使用することで、撮影時の位置情報を自動的に記録してくれます。この機能により、ユーザーは写真を撮影した場所を写真とともに正確に記録できるため、後から振り返ることに役立ちます。特に、旅行の思い出を整理する際などに重宝する機能だと言えるでしょう。

このように、位置情報共有サービスを使うことで我々の日常生活の利便性は向上します。しかし、良い点ばかりではありません。

次の項目では、位置情報共有サービスによって引き起こされるトラブルについて解説します。

位置情報共有サービスによって引き起こされる3つのトラブル

位置情報共有サービスによって引き起こされる3つのトラブル

位置情報サービスは便利な半面、正しい知識を持って利用をしないと、トラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。

  • SNSで個人情報が流出する
  • ストーカー被害が発生する恐れがある
  • 自宅や普段の行動が特定される

ひとつずつ見ていきましょう。

トラブル①:SNSで個人情報が流出する

位置情報サービスが不用意にオンになっていると、SNS上で個人情報が流出する恐れがあります。例えば、前述したような写真アプリに位置情報がわかるような情報が含まれているとしたらどうなるでしょうか。

写真内に映り込んだ物体・建物から位置情報が特定されるだけでなく、SNSへの写真投稿時に位置情報が自動的に付加されることもあるため、位置情報をオンにした状態で撮影した写真を不特定多数の目に触れるSNSへアップロードすることはおすすめしません。

最近では、位置情報を他者と共有できるSNSとして「NauNau」が人気を博しています。200万人以上のユーザーに利用されていますが、位置情報やチャットが外部から閲覧可能になるという事態も発生しており、個人情報の流出リスクには十分に注意しましょう。

トラブル②:ストーカー被害が発生する恐れがある

トラブル②:ストーカー被害が発生する恐れがある

位置情報共有サービスが悪用されると、ストーカー行為に利用される危険性があります。例えば、位置情報共有アプリでは信頼する人間同士で位置情報がリアルタイムに共有されますが、その情報が外部に流出する可能性はゼロではありません。

信頼できる相手と言っても、目の前にいないときにその情報をどのように活用しているかはわからないので、細心の注意が必要です。他者の手にその情報が渡ってしまい、ストーカー被害に発展することも珍しくありません。

また、信頼する相手であってもカップル同士でストーカーのような束縛好意に発展したり、日常生活を監視されるリスクもあるため、アプリを利用するメリット・デメリットを客観的に理解したうえでご利用ください。

トラブル③:自宅や普段の行動が特定される

位置情報サービスを常にオンにしていると、自宅の場所や普段の行動パターンが第3者に特定される恐れもあります。「アプリ利用時のみ位置情報をオンにする」という設定であれば大丈夫ですが、常に位置情報があらゆる企業・人間に向けて発信されている状態は危険です。特に、就寝時や長時間滞在する場所の情報が蓄積されることで、自宅の位置が推測されやすくなります。例えば、SNSに投稿した写真に位置情報が埋め込まれていると、自分の部屋で撮った写真から自宅の場所が特定される可能性があります。これにより、悪意のある第三者に自宅の場所が知られてしまい、プライバシーの侵害や犯罪のターゲットになる可能性が高まります。

以上が、位置情報サービスを使用する危険性でした。次の項目では、位置情報サービスを安全に使用するための注意点について解説します。

位置情報共有サービスを安全に使用するために意識すべき3つのこと

位置情報共有サービスを安全に使用するために意識すべき3つのこと

位置情報サービスは使い方を間違えてしまうと、トラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。しかし、非常に便利なサービスであり、普段から全く利用しないということは難しいでしょう。

そこで、安全に位置情報サービスを利用するために意識するべきことについて解説します。注意点を把握しておけば、安全に位置情報サービスの恩恵を受けられるでしょう。

  • 必要なときだけ位置情報共有をオンにする
  • SNS上に位置情報のわかる画像・動画をアップロードしない
  • 位置情報の公開範囲を制限する

ひとつずつ見ていきましょう。

1. 必要なときだけ位置情報共有をオンにする

位置情報共有は便利な機能ですが、常にオンにしておくことはあまりおすすめしません。友人や家族と位置情報共有アプリを利用しているのであれば仕方ありませんが、そうでないなら「特定のアプリを使用するときのみオンにする」ことを心がけましょう。

アプリごとに位置情報共有サービスをオンにするかどうかを設定できます。グーグルマップや天気予報アプリなどの日常的に使うものだけを設定しておけば、外部への情報流出のリスクは最小限に抑えられるでしょう。

アプリごとの設定をチェックしてみると「勝手に位置情報がオンになっている」といったアプリも見つかると思います。知らないうちに位置情報が共有されているリスクにも気付けるので、この設定は必ず行っておきましょう。

2. SNS上に位置情報の分かる画像・動画をアップロードしない

SNSは不特定多数の第3者の目に触れるメディアです。そのため、個人情報・位置情報が特定できるような情報を公開しないように注意しましょう。

インスタなどで友人/家族間でしか共有しない設定になっていれば問題ありませんが、個人情報の流出リスクを減らすためにもSNS利用にも細心の注意を払ってください。

3. 位置情報の公開範囲を制限する

多くの位置情報共有アプリやSNSでは、位置情報の公開範囲を設定できます。この機能を適切に利用し、信頼できる人物にのみ位置情報を共有するよう設定することが重要です。例えば、家族や親しい友人のみに限定したり、特定のグループ内でのみ共有するなどの方法があります。

また、リアルタイムでの位置情報共有は必要最小限にとどめ、過去の位置情報履歴の保存期間も短く設定するのがおすすめです。公開範囲を制限することで、ストーカー被害や不審者からの接触リスクを軽減できるでしょう。

まとめ:位置情報共有サービスを安全に活用しよう!

まとめ:位置情報共有サービスを安全に活用しよう!

今回は、位置情報共有サービスの危険性について解説しました。

位置情報サービスを利用することで、我々の生活は非常に便利なものになりました。しかしその反面、位置情報を共有することによるトラブルや事件なども発生しているのが現状です。

ぜひこの記事を読んだ皆さんは、位置情報サービスのデメリットを最小限に抑えながら、安全かつ便利に利用していただければ幸いです。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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