契約プランを誤る?使い方がわからない?シニアのスマホデビューをサポートする方法【サイバー護身術】
「家族とLINEなどのコミュニケーションアプリを利用したい」「地図やナビゲーションアプリを利用したい」「家族に勧められて」といった理由から、初めてスマホを持つシニアの方が増えているそうです。
ところが、スマホ契約時に不要なオプションをつけてしまったり、悪質なネット詐欺に引っかかったりするのでは?といった心配事は尽きません。
【登場人物】
斎婆鈍平(さいばあ どんぺい)(41歳)
仕事やプライベートで、よくインターネットを使っているが、知識はあまりない。最近70代の母親がスマホデビューすることになり、「自分が教えよう!」と意気込んでいる。
スマホは後から機能を追加していくもの
初めてスマホ購入を考えてショップを訪ねた鈍平の母でしたが、店員にたくさんのオプションを勧められて戸惑ってしまったようです。
今回はしっかり者の鈍平の息子がいて助かりましたが、初めてスマホを購入するときには、どうしたらいいか、何を契約すべきかわからなくて当然。
スマホは、購入後に必要な機能やオプションを追加していくタイプの機器です。人それぞれスマホでやりたいことが異なりますから、販売員さんのおすすめ通りにオプションをつけて不必要な機能まで契約してしまう可能性もあります。
それに契約時にオプションとして入らなくても、後からアプリをダウンロードすることで補えるものもたくさんあります。
そこでおすすめなのが、お店で「スマホの契約時にその場で決めなきゃいけないこと」を確認し、持ち帰って検討してから再度来店して契約するという方法。
スマホでどんなことをしたいのか、本当に必要なオプションか否かを検討し、家族で冷静に話し合うことで、より自分に合ったオプションを選ぶことができるでしょう。
「破損の保証」など、購入時にだけ申し込める項目もあるので、あとから追加できないオプションがないかも、併せて確認しておきましょう。
こちらが「検討してからまた来る」と言っているにもかかわらず、当日無理に契約させようとするショップは、後日何らかの問題が起きる可能性もありますから、このやり方は悪質ショップを見分ける方法としても有効です。
スマホデビューしてからよくあること
動画をたくさん見た結果、データ通信量を使いすぎてしまう……それはスマホを使い始めたシニアにもよくあることです。自宅に固定回線を引いている方は、Wi-Fiを接続するようにしましょう。
また、ネットに対して「詐欺に遭ってしまうのではないか?」「誰かに騙されてしまうのでは?」と怖がってなかなか利用できない方もいるようです。
基本的に「アプリストアにクレジットカードを登録しない」「Webサイトで画面にクレカ情報を入力しない」の2点を徹底すれば、金銭的な詐欺被害はあまり心配しなくても大丈夫でしょう。
ネット上の危険は、何がどう危ないのかを理解した上で対処すれば良いので、過度に心配し過ぎることはありません。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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初めてのスマホライフをサポートする方法
では、スマホデビューをサポートするにはどうしたら良いのでしょうか。
手厚くサポートする際におすすめなのが、自分と同じスマホを購入することです。説明するのが楽で、住まいが別でも操作方法を教えやすくなります。
他には、以下のようなサポート方法があります。
シニアのスマホデビューをサポートする方法
・毎月の明細を定期的にチェックする
・アプリストアでの購入確認メールに転送設定をかけチェックする
・データが消えてしまったときのために、電話帳などのバックアップをとっておく
・IDとパスワードがうまく管理できるようにサポートする
今の10代20代はキャリア通話によるコミュニケーションをあまり好みませんが、スマホを持つことで、そんな世代ともアプリで会話するようになるかもしれません。コミュニケーション手段が増えるのは良いことではないでしょうか。
シニアの方がスマホの必要な機能を使えるように、「無理に使いこなす必要はないよ、使いたい機能だけ使えばOKだよ」などとサポートしていきましょう!
漫画:トーマス・オン・デマンド(アスタリスク)
監修:小木曽健(@ken_ogiso)
文:PreBell編集部
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