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2021.10.28 我が家をスマートホームに!……その前に、読んでおきたい話【スマートにいかない私たちの話】

IoTだ、スマートホームだと色々話題の昨今。しかし、いざスマートホーム化をはじめるのにしても「そもそもどのへんがスマートなの?」「普通の家電と何が違うの?」という感じで、初めはなかなかスマートにはいきません。そこでこの連載では、あえてIoTの“スマートにいかないところ”を深掘りしていき、あわよくば解決策まで見つけちゃおう、と思っています。ノットスマートな先行例から学んだ先に、素敵なIoT生活があることを信じて……。新連載『スマートにいかない私たちの話』、スタートです。

インターネットに繋がるモノ。それすなわち「IoT」

インターネットに繋がるモノ。それすなわち「IoT」

第一回目は初歩の初歩、ずばり「IoTって何?」というところから。いろんなところで聞くIoTですが、一体なんの略なのか、正直よくわかりませんよね……。

ずばり、IoTは「internet of Things」の略。日本語ではよく「モノのインターネット」と訳されています。

これはつまり「いろんなモノをネットに繋いで、ネット経由で情報をやりとりしたり操作したりできるようにしよう」という概念のこと。
これによって、

・道路や電車の混雑状況がリアルタイムで把握できるようになったり
・身に着けている血圧計などの機器の情報をデータセンターで管理し、異常があったらすぐ医療機関の処置を受けられるようにしたり
・家の外にいてもスマートフォンからエアコンの操作ができるようになったり

できるようになります。
既に当たり前とも思える技術、それらは全てIoTということになります。

その広いIoTという概念の中に、冷蔵庫やエアコン、テレビをネットに繋げて遠隔操作したり、スマートスピーカーを使って一括で制御したり……といった「IoT家電」も含まれます。
つまりIoTとは「アレクサやグーグルホームに話しかけて音楽を聴くことこと」ではなく、「これまではネットに繋がっていなかった様々な機材をネットに接続できるようにして、人間が手動でやってきた仕事の手間を省いたり効率化したりしよう」という概念のわけですね。
そしてスマートホームとは、そんな技術を駆使して作られた「IoT家電」や「AI」を活用してより快適な生活を実現する家のことを指すのです。

[ここまでのまとめ~IoTって何?~]

・IoTは「internet of Things」の略。直訳すると「モノのインターネット」
・モノをインターネットに繋ぎ、遠隔で操作・管理したりできるようにする仕組み

スマートスピーカーは1日で200MBも使う!スマートホームに固定回線が絶対必要な理由

IoTをおうちに導入するにあたって、一番に気をつけることって何でしょうか。
まず絶対に必要なのが、安定したネット回線。家電類がずっとネットに繋がったままになるので、モバイル回線ではなく安定性と速度のある固定回線(=光回線)が通っていることが前提になります。

ホームルーターと固定回線ってどう違うの?メリットや正しい選び方、注意点について

ホームルーターと固定回線ってどう違うの?メリットや正しい選び方、注意点について※記事内で紹介しているアイテムのスペックは2019年12月時点のものになります。

ところでIoT家電って、どれくらい通信量を消費するものなのでしょうか。
例えば、スマートライトやスマートエアコンといった機器であれば1日あたり2~3MB程度で済みます。
しかし、スマートスピーカーなどは⑴使用者の音声を取り込む→⑵解析→⑶ネット上で適当な返答をリサーチ→⑷返答となるため、消費する通信量も比較的多め。1日100~200MB程度の音声ファイルのやりとりが発生します。
また、ペットの見守りなどに使うネットワークカメラともなると……。動画を各端末に配信することになるため、こちらも1日数百MBの通信量が見込まれます。
モバイル回線の場合、毎日これくらいかかるとちょっと……という数字ですが、安定した光回線が家に通っていればほとんど問題ありません。

もうひとつの注意点が、Wi-Fiの状態を確認しておくこと。IoT機器は多くがWi-Fiでの通信を前提にしているので、回線状況がよくないとスムーズに使えないことも。機材を置こうと思っている部屋でスマホをWi-Fiに繋ぎ、グーグルで「スピードテスト」と検索、表示されたグーグルの通信速度計測サイトで、ちゃんと繋がるかどうか調べておきましょう。

グーグルの検索画面グーグルの検索窓に「スピードテスト」と入力。『速度テストを実行』をクリック。
スピードテストダウンロード速度を測って……。
スピードテストアップロード速度を測って……。
診断結果はい、とっても簡単。「インターネット速度は非常に高速です」とのこと!ちょっとおみくじみたいで楽しい。

そこで極端に遅かったり(目安ですが、10Mbps以下だと苦しいかも)繋がらない場合は、Wi-Fiの中継器を置いたり、もしくは強力なWi-Fiネットワークを室内に構築できるメッシュWi-Fiルーターを使用するのも手です。

Wi-Fiの電波の調子が悪い!電波状況を改善してネット環境を快適にするには?

Wi-Fiの電波の調子が悪い!電波状況を改善してネット環境を快適にするには?

また、家で使っているWi-Fiルーターが古いものでないか、スペックが充分かどうかを調べておくのも大事。IoT機器は一つ買うとまた一つ……と増えていくものなので、同時にたくさんの機器が同じWi-Fiに接続することになります。
古いWi-Fiルーターだと「同時接続数が8つまで」ということもあるので、新しいWi-Fiルーターに取り替えた方がいいかもしれません。

そして最後に重要なのが、一緒に暮らしている人がいる場合はちゃんと許可をとること
「夫が面白がって家中の照明をIoT化したら、家の中からリモコンが全部消えて逆に不便になった」とか「全部の家電がセンサーで動くようになり、使い方が変わって戸惑った」とかいうトラブルも実はIoTあるある。
この家電をIoT化すると、こういう使い方でこういうメリットがある……という点を同居人にしっかり説明しておくのが重要です。

これで自宅にIoT家電を導入する準備はできました。
次回からは、実際にアイテムを使用した時の「スマートにいかないポイント」を探していきましょう!

[ここまでのまとめ~IoTの準備~]

・固定回線(=光回線)をひいておこう!
・家の中のWi-Fiの状態を把握しておこう。10Mbps以下だと厳しいかも……。
・自宅のWi-Fiルーターのスペックを確認しておこう。新しければ新しい方がいい!
・一緒に住んでいる人に説明して、スマートホーム化を理解してもらおう。

スマートスピーカーは1日で200MBも使う!スマートホームに固定回線が絶対必要な理由

TEXT:しげる
イラスト:くまみね
監修:三上洋

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