遺伝子検査キットとは何か?検査できる項目や使い方について徹底解説
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2023.05.08 遺伝子検査キットとは何か?検査できる項目や使い方について徹底解説

従来、自分自身の性格や未来を理解するツールは人気のものでした。

ネットが出てくる前にも、雑誌等に心理テストが載っていて、それを使った性格診断等が存在していました。

最近では、転職活動や就職活動のために数十万円の料金を払い、自分の性格理解やキャリア構築をサポートするサービスも出てきています。

そのような中で、近年「遺伝子検査キット」と呼ばれるものが普及しはじめてきました。

遺伝子レベルで自分の思考や傾向、病気リスクの理解を行うことが出来るということで、人気を博しています。

この記事では、近年出てきた遺伝子検査キットとは何か、検査できる項目等も解説していきます。

  • 遺伝子検査キットとは、唾液を検査することにより自分の思考や正確傾向、病気のリスクを知ることの出来るツール
  • 性格傾向や将来的な病気リスク、身体的な傾向、自分のルーツ等を理解することが出来る
  • 検査できる項目が徐々に増えてきており、将来的には多くの項目が検査可能となることが予想されている
遺伝子検査キット記事のポイント

遺伝子検査キットとは何か?

遺伝子検査キットとは何か?

遺伝子検査キットとは、自分の遺伝子を調べることにより、自分の性格傾向や病気リスクを調べることが出来るサービスです。

以下のような特徴があります。

・主に唾液を使った検査が多い
・自分の傾向や病気リスクを知ることが出来る

1つ目が、唾液を使った検査が多いという点です。

遺伝子検査キットを購入すると、多くの場合、唾液を採取するためのキットと郵送用の箱が送られてきます。

このキットを使用して、自分の唾液を採取し、検査に送るだけで遺伝子を調べることができます。

血液検査といった方法よりも侵襲性が低く、手軽に検査を実施することができます。

唾液を使って様々な傾向や病気リスクを調べることが出来る

2つ目に、唾液を使って様々な傾向や病気リスクを調べることが出来るという点です。

唾液を送るだけという手軽さから、あまり多くを知ることができないと理解されがちですが、多くのことを知ることができます。

たとえば、自分の性格傾向や将来の病気リスク、体型の傾向(痩せやすいか太りやすいか等)、自分の祖先等まで様々なことを調べることができます。

これらの検査は科学的に証明された方法で検査が実施されているため、十分に信頼できるデータです。

実際、自分の祖先を調べるHaplo2.0は国立遺伝学研究所と共同開発がされています。

どのような検査項目があるのかは、次の章で解説をしていきます。

遺伝子検査キットで検査できる項目

遺伝子検査キットが検査できる項目

遺伝子検査キットのメジャーなものは、Genesis HealthCare社が提供する、GeneLifeと呼ばれる遺伝子キットです。

この遺伝子キットでは、以下の項目を調べることができます。

・性格傾向
・将来的な病気リスク
・身体的な傾向
・自分のルーツ

以下に詳しく解説していきます。

1.性格傾向

その他にも「集中力が高い傾向1つ目が、自分自身の性格傾向です。

GeneLifeのMyself2.0では、「挑戦的か保守的か」、「損失を怖がらないか避ける傾向があるか」といったキャリアに関わるような項目を知ることができます。

また、「ポジティブ思考傾向かネガティブ思考傾向か」、「ストレス耐性が強いか弱いか」、「幸福感を感じやすいか感じにくいか」といった、メンタルヘルスに関わる傾向も知ることができます。

その他にも「集中力が高い傾向にあるか低い傾向にあるか」、「社会性が高い傾向にあるか低い傾向にあるか」といった項目も知ることができます。

心理学では、自分自身の性格は概ね半分遺伝子、半分環境要因によって決まると考えられています。

この遺伝子検査キットを使うと、自分の性格傾向の半分を占める遺伝子傾向を知ることができます。

2.将来的な病気リスク

2.将来的な病気リスク

2つ目が、将来的な病気リスクです。

GeneLifeのGenesis2.0では、様々な病気の将来的な傾向を知ることができます。

たとえば、コロナウイルスの重症化リスク、結核、肝炎、ノロウイルスといった感染症のリスクを知ることが可能です。

その他にも、心筋梗塞や脳卒中、胃がん、肺がん等、日本人に多い死因としてランクインしている病気のリスクについても知ることができます。

これらの検査で高い傾向が出たからといって絶対にかかるということではありません。

ですが、生活習慣の見直しや健康管理等に役立たせることは十分に可能です。

3.身体的な傾向

3.身体的な傾向

3つ目の機能が、身体的な傾向です。

GeneLifeのGenesis2.0では、自分の身体的な傾向を知ることが可能です。

たとえば、身長、BMI、体脂肪率等の傾向を知ることができます。

その他にも、骨の強さ、骨密度等も知ることができるため、怪我のリスクが高いか低いかも知ることができます。

最近では、Genesis HealthCare社から、体の体型に特化したGenelife Dietや肌の傾向を調べるGenelife Skin等も出ています。

自分の知りたいものを使用することにより、自分自身の健康管理や怪我の予防等に役立てることができます。

4.自分のルーツ

4.自分のルーツ

4つ目の検査項目が自分のルーツです。

Genesis HealthCare社が提供しているHaplo2.0を使用すると、自分自身の祖先のルーツを知ることができます。

日本で発売されているHaplo2.0はアジア人と日本人の検査のために特化しており、祖先の民族構成や移動経路等を詳しく知ることができます。

たとえば、自分の祖先がユーラシア大陸のどの経路をたどって日本にたどり着いたのか、その旅路を知ることが可能です。

キャリアに直接的に役立たせることは難しいかもしれませんが、この検査を使うことによって、自分自身が世界に誕生した経緯を知ることができます。

将来的に検査出来る項目について

将来的に検査出来る項目について

今後、遺伝子検査キットでは、検査できる項目が増えてくると考えられます。

遺伝子検査キットを提供しているGenesis HealthCare社では、検査に必要な新たな研究論文が発表されると新たなサービスを展開しています。

実際、コロナ禍になってから、コロナウイルスの重症化リスクという検査項目が新たに追加されています。

また、体の体型に特化したGenelife Diet等は近年出てきた検査項目でもあります。

このように、徐々に検査項目が増えてきているため、今後も検査できる項目が増えてくることが予想されます。

まとめ

現時点で人気のサービスは、Genesis HealthCare社の遺伝子検査キット

遺伝子検査キットとは、唾液を使った簡単な検査で自分自身を深く知ることができるサービスです。

現時点で人気のサービスは、Genesis HealthCare社の提供している遺伝子検査キットです。

Myself2.0、Haplo2.0等の検査キットを発売しており、この検査キットを使用することによって様々な項目を知ることができます。

たとえば、自分自身の性格傾向や病気リスク、体型や自分自身の祖先のルーツ等、様々な項目を手軽に知ることができます。

コロナ禍になってからコロナ感染重症化リスク等も知ることができるようになっており、検査に必要な研究が十分に進められたら、徐々に検査項目も拡大していきます。

とても簡単に、かつ科学的な方法で自分自身を理解することができます。

ぜひ遺伝子検査キットを試されていない場合は、自分自身で体験してみてください。

PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部

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