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座って仕事をすることは、喫煙よりも身体に悪い?スタンディングデスクの効果を徹底解説

1日中座ったままで仕事をしていると、肩こりや疲れやすさなど不調を感じる方も多いのではないでしょうか?

海外では、立ったまま仕事ができるスタンディングデスクが国ぐるみで推奨され、日本でも導入している企業が増えてきました。

この記事では、スタンディングデスクの効果やあなたにピッタリのスタンディングデスクの選び方についてご紹介します。

  • スタンディングデスクとは、仕事や勉強をする際に立ったままで仕事ができるデスクであり、世界中で導入されている。
  • 座った状態を長時間続けた場合、死亡リスクが1.2倍高まる恐れがあるだけでなく、認知能力の低下、アルツハイマーなどの認知症につながる可能性がある。
  • スタンディングデスクのメリットとして、脳の興奮状態が維持されることによる生産性の向上、社内コミュニケーションの改善などがある。
  • デメリットとしては、長時間の立ち仕事による脚のむくみや疲労感、慣れるまでに時間がかかることや導入コストなどがある。
  • スタンディングデスクには、昇降式、固定式、机の上に乗せるタイプがあり、価格や機能などを考慮して自分に合ったデスクを選ぶ必要がある。
スタンディングデスク記事のポイント

「座りすぎ」がもたらす深刻な健康被害

「座りすぎ」がもたらす深刻な健康被害

スタンディングデスクとは、仕事や勉強をする際に立ったままでデスクワークを行うことができるデスク。自分に合った高さに調整できるのが特徴です。

スタンディングデスクが奨励される最も大きな原因のひとつである健康被害についてご紹介します。

身体に及ぼす被害

身体に及ぼす被害

座った状態を長時間続けた場合、全身の筋肉の70%を占める下半身の活動が停止します。

太ももや「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉が動かないことによって代謝が低下し、肥満や糖尿病、血流の悪化による高血圧などを招く恐れがあります。

明治安田厚生事業団の調査では、1日8時間以上座っている人は3時間未満の人と比べて死亡リスクが1.2倍という報告があります。

精神に及ぼす被害

精神に及ぼす被害

科学雑誌「プロスワン」によれば、座っている時間が長いほど、記憶に関する脳の領域が薄くなっている傾向があることが最新の研究で明らかになりました。

記憶に関する領域が薄くなると、認知能力の低下、アルツハイマーなどの認知症につながる可能性があるようです。

集中力アップから社内コミュニケーションの改善まで。スタンディングデスクのメリット

集中力アップから社内コミュニケーションの改善まで。スタンディングデスクのメリット

「座りっぱなし」が起こすリスク回避につながるスタンディングデスクには、多くのメリットがあります。

1.健康に良い

スタンディングデスクは高さが調整できるため、自分に合った高さに調整できます。正しい姿勢を取りやすく、姿勢が良くなるため腰痛や肩こりの予防につながります。

座ったままで過ごすよりも日常的に消費するカロリー量が増えるので、運動不足の解消にもつながります。

2.生産性がアップする

2.生産性がアップする

スタンディングデスクを使うと仕事の効率が上がり、仕事の生産性が向上するとされています。

ワシントン大学をはじめとする専門機関の調査結果では、座った状態よりも立った状態のほうが、脳の興奮状態が維持され、よりクリエイティブで生産的な発想ができる確率が高いことが示されています。

3.社内コミュニケーションが改善する

3.社内コミュニケーションが改善する

実際にスタンディングデスクを導入している企業では、立って仕事をしていると「声をかけやすくなる」という意見も多くあるようです。

近くを通りがかった同僚や上司に気軽に声をかけやすくなることで、ミーティング時間の短縮化や効率化に繋がるのではないでしょうか。

慣れるまでは身体に負担?スタンディングデスクのデメリット

慣れるまでは身体に負担?スタンディングデスクのデメリット

健康増進や社内コミュニケーションの向上など多くのメリットがあるスタンディングデスクですが、デメリットもあります。

1.疲れやすい

スタンディングデスクで長時間立ったまま作業をしていると、足や腰に負担がかかり、疲れやすくなります。また、筋肉痛を引き起こすことがあります。

さらに、立ったまま同じ姿勢を続けると脚がむくみやすくなる可能性もあります。座りっぱなしも立ちっぱなしも、どちらも身体に良くないですから、同じ体勢のまま作業をしないように注意しましょう。

2.コストがかかる

2.コストがかかる

スタンディングデスクは数千円から40万円前後まで価格は様々ですが、価格.comによれば、最も人気の高い電動式スタンディングデスクは約2万円。

自宅であれオフィスであれ、現在使用しているデスクに加えて新たに導入することになるため一定のコストが必要になります。

3.慣れるまでに時間がかかる

人によっては慣れるまでに時間がかかる場合があります。初めは、立ったまま作業することに慣れていないこともあり、作業効率が下がったり、疲労しやすくなることもあります。

環境と予算に合わせて選ぼう!スタンディングデスクの種類と特徴について

環境と予算に合わせて選ぼう!スタンディングデスクの種類と特徴について

スタンディングデスクの効果を実感するためには、自分にぴったり合ったデスクを選択する必要があります。

仕事場の環境や予算に合わせて、ぴったりのスタンディングデスクを選びましょう。

昇降式タイプ

「昇降式タイプ」は、スタンディングデスクに昇降機能がついていて、高さを微調整できるタイプです。「電動タイプ」と「手動タイプ」があります。

「電動タイプ」はコントローラーの昇降ボタンで簡単に高さを調節できます。「手動タイプ」は手間がかかりますが、低価格で購入できるので、試験的に導入する場合におすすめです。

固定式タイプ

固定式タイプ

立ち仕事ができる高さで固定されたデスクで、高さの細かい調整や座り仕事はできませんが、1万円以内で購入できます。

机の上に乗せるタイプ

デスクの上に高さを調整できる置き台を装着するタイプで、デスクを買う必要がないので利便性に優れています。今あるデスクに取り付けるだけなのですぐにでも利用できます。

終わりに

現在の環境にスタンディングデスクを取り入れてみては?

最近は、コロナ禍の運動不足を解消するためにジム通いや筋トレなどを始めた方も多いのではないでしょうか。

スタンディングデスクを利用すれば、仕事をしながら脚の筋力などが鍛えられますし、姿勢が良くなるので肩こりや腰痛などの改善にもつながります。

今までに思い付かなかったようなアイデアが浮かんだり、同僚との会話が弾むことで生産性も向上するかもしれません。

現在の環境にスタンディングデスクを加えてみてはいかがでしょうか?

PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部

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