自宅で完結!オンラインで確定申告を行う方法を解説
確定申告とは、事業所得や不動産所得のある個人事業主やフリーランスなどが1年間の所得を算出し税務署に納税額を報告する手続きです。
もし、確定申告をしなければ、加算税や延滞税などが課せられるケースもあるので申告は非常に重要です。
しかし、コロナ禍で会社から独立したり副業をスタートさせた方のなかには、書類の作成や税務署への提出を面倒に感じている方もいるのではないでしょうか。
今回はe-Taxを利用してオンラインで確定申告をするメリットや方法をご紹介します。
- e-Tax 「国税電子申告・納税システム」を利用すれば、税務署に足を運ばなくても自宅や職場から確定申告ができる。
- オンラインによる確定申告の場合、郵便や窓口の提出に比べて還付金などが早く受け取ることができる。
- 通常の窓口では2月16日から申請がスタートするが、e-Taxを利用した場合は1月上旬からの申請が可能である。
- e-Taxを利用する場合、事前に電子証明書となるマイナンバーカードや利用者識別番号の取得が必要である。
- 2024年1月からは、源泉徴収票や国民年金基金掛金、iDeCoや小規模企業共済掛金といった情報の自動入力も可能。
- 目次
オンラインで確定申告を行う方法
オンラインによる確定申告では、主にe-Tax 「国税電子申告・納税システム」を利用します。
インターネット環境が整っていれば、自宅やオフィスで確定申告・納税・行政手続きができます。
オンラインで確定申告をするメリット
オンラインによる確定申告のメリットをご紹介します。
いつでもどこでも申告が可能
税務署に足を運ばず、自宅や勤務先などいつでもどこでも確定申告ができます。税務署が開いている時間にあわせて予定を調整する必要もありません。
機能が充実している
オンラインサービスでは、必要な情報を入力すると自動的計算やチェックが行われる機能があり、ミスを防ぐことができます。
返金手続きのスピードが早い
オンラインによる確定申告は、郵送や窓口と比較して還付金処理が早い傾向があります。1月や2月に申告した場合は2~3週間、3月に申告した場合は3週間程度で還付されるケースが多いようです。
早い時期から申告できる
通常、税務署での確定申告期間は、所得があった年の翌年2月16日から3月15日までと定められています。しかし、e-Taxでは1月上旬から申告ができます。
オンラインで確定申告をする注意点
機能も充実しており便利なオンラインによる確定申告ですが、注意点もあります。
事前準備が必要
早い時期から申請は可能ですが、マイナンバーカードの発行や利用者識別番号の事前登録に加えて、申請に対応したインターネット環境など事前の準備が必要です。
初回は手続が複雑に感じる
e-TaxはPCやスマホを操作する必要があるため、電子機器の使用に苦手意識がある方は手続きが難しいと感じるかもしれません。
特に初めてオンライン申請する場合は、窓口での手続きのほうが簡単に感じる可能性もあります。
事前準備について
e-Taxを利用して確定申告をするための事前準備をご紹介します。申告する際に慌てないようにしっかり確認して準備しましょう。
環境の確認
e-Taxで奨励されているPCやスマートフォン、ブラウザに対応しているか必ず確認しましょう。
WEB版では事前準備セットアップ等を行わずにe-Taxを利用すると正しく動作しないケースがあるので、以下のサイトから拡張機能をダウンロードした上で始めましょう。
https://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoftweb/e-taxsoftweb1.htm#Link4電子証明書の取得
e-Taxの利用には、データが改ざんされていないかを確認するための「電子証明書」が必要です。電子証明書には、主にマイナンバーカードが利用されているので事前に取得しておきましょう。
利用者識別番号の取得
利用者識別番号とは、e-Taxの利用にあたって付与される16桁の数字です。
オンラインの場合は「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」から必要事項を入力し、提出することで利用者識別番号を取得できます。
e-Taxで確定申告を行う手順
事前準備が完了したら確定申告をスタートしましょう。
e-Taxへのログイン
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e-Taxのホームページにアクセスし作成開始を選択し登録状況等を確認します。
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以下のようなステップで進みます。
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作成する申告書類や提出方法を選択します。
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ここではe-Taxマイナンバー方式を選択しマイナポータルと連携します。
申告情報の入力
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e-Taxの画面に従って、利用者情報を入力します。
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給与所得や住民税、特別徴収税などの詳細な情報を入力します。
申告書の作成
情報の入力が完了したら、e-Taxは自動的に申告書を作成します。書類を確認したら必要に応じて修正を行います。
提出と確定
申告書の内容に問題がなければ、e-Taxを介して申告書を提出します。作成したデータは必ず保存しましょう。
終わりに
今回は、個人事業主やフリーランスを対象にした事業所得の申告をご紹介しましたが、e-Taxとマイナポータルの間で連携できる情報は年々増えています。
2024年1月からは、源泉徴収票や国民年金基金掛金、iDeCoや小規模企業共済掛金といった情報の自動入力も可能になりました。
参考リンクにある「e-Tax 国税電子申告・納税システム」等の情報をご確認のうえオンラインによる確定申告を検討されてはいかがでしょうか。
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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