【eスポーツ通になろう!】最終回:ビール片手に観戦できるって!? 観戦スタイルも!選手も! eスポーツがどんどん すごくなってる ニュース

【eスポーツ通になろう!】最終回:ビール片手に観戦できるって!? 観戦スタイルも!選手も! eスポーツがどんどん すごくなってる

eスポーツについて何にも知らなかった僕ですが、「入門編」「基礎編」を通して、すっかりeスポーツの世界に夢中になってしまいました。

しかも、今回の取材のなかで、岡安 学さん(eスポーツ業界に精通するライター。本連載の先生)から「ビール片手に観戦できるeスポーツ専門のパブもありますよ」という話が出てきてびっくり。これって、野球やサッカーを観に行く感覚でeスポーツを楽しめるってことですよね……!?「観に行きたい!」という気持ちが止まりません! eスポーツ好きの常連さんと一緒にビールを飲みながら観戦を楽しみたい!

そこで今回は、eスポーツはどこにいけば観戦できるのか、またリアルな大会を観に行くにはどうすれば良いのかなど「みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書」の著者の岡安学さんに、詳しく教えてもらいました。後半は、僕がビビッときてしまったeスポーツパブや、eスポーツが体験できるカフェの話なども登場します。変わり続けるeスポーツ業界に驚きっぱなしの最終回、どうぞご覧ください!

ライターmegayaと岡安学さんeスポーツ事情に精通している岡安 学さん(右)と、ライターのmegaya(左)。

岡安学さん
フリーライター。ゲーム情報誌編集部を経てフリーランスに。現在は、eスポーツを中心にWebや雑誌などで活躍中。著書に「みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書」(秀和システム刊)、「INGRESSを一生遊ぶ!」(宝島社刊)など。Twitter/@digiyas

さっそく、観戦してみたい! けど…日本ではどんな大会が観られるの?

ここまでお話をうかがってきましたが、eスポーツを観戦することの楽しさやプロ選手の魅力を知るにつれて、ますますeスポーツが面白くなってきました!
おっしゃるとおり、プロ選手について知ることでeスポーツの楽しみはより広がっていくと思います。ライバル同士の切磋琢磨や日々の猛特訓などさまざまなドラマがあり、語りつくせないほどです。
ぜひプロ選手たちのプレーを会場で応援したいのですが、日本国内だとどんな大会が開かれているんですか?
ライターmegaya「早くeスポーツを観に行きたい!」という前のめり気味のmegaya。
日本では「モンスターストライク」や「ぷよぷよ」、「鉄拳7」など、日本発祥のゲームの大会が多く開催されています。また、「パワプロ」や対戦型オンライントレーディングカードゲームの「シャドウバース」などは年間を通して戦うリーグ戦も行われています。こうした日本のeスポーツの盛り上がりを受けて、最近では欧米で人気が高かったシューティングゲーム「レインボーシックスシージ」など、海外発祥のゲームの世界大会も、日本で行われるようになってきています。
なるほど! 日本でもいろんな大会が開催されているんですね! たくさんある大会の中で、eスポーツ観戦ビギナーにオススメの大会はありますか?
そうですね、eスポーツの大会は東京や大阪などの都心部のみで開催されることが多いなか、「モンスト」のプロツアーは日本各地で行われているので、地方の方々でも気軽に行きやすいかもしれません。あとは「パワプロ」(実況パワフルプロ野球)のペナントレースは、お台場のフジテレビ本社内の特設会場で行われていて、無料席もあるので行ってみてはどうでしょう?
入門編で聞きましたが「パワプロ」は、実在のチームや選手を使っているだけでなく、元プロ野球選手の実況解説などもあるので、ゲームに詳しくない人でもスポーツ観戦をする感覚で入り込めそうですね。
実況は「パワプロ」だけじゃないんですよ。格闘ゲームでもその盛り上がりを体感できます。
おお! たとえばどんな大会がありますか?
国内最大級のeスポーツイベント「RAGE」は、幕張メッセなどの大きな会場で行われ、複数ジャンルのゲームを観ることができます。また、このRAGEが運営に関わっている、ストリートファイターリーグでは、「ストリートファイターV」を使った3対3のチーム戦が見られ、さまざまなプロ選手の熱いプレーが楽しめますよ。

老若男女がアツくなる! 日本でのeスポーツの広がり

2019年秋に茨城県で開催された「国民体育大会」では、文化プログラムとして初めてeスポーツが取り上げられたと聞きました。今後もさまざまな大会が増えていきそうですね! 国体でeスポーツって、けっこう驚きました。
eスポーツの裾野は日本国内でもどんどん広がってきているんですよ。たとえば「STAGE:0」は、国内最大級の高校生対抗eスポーツ大会で、全国の高校生がeスポーツをするために集まります。eスポーツ部のある高校もあるんですよ。他にも女性選手だけの大会や小学生の大会もあり、参加者を限定することで大会にも出場しやすくなってきているんですよね。
学生とプロ選手の大会では、面白さに違いはあるのでしょうか?
確かにテクニックの違いはあるかもしれませんが、学生だからといって侮れません! eスポーツは大人でも子どもでも対等に戦えるからこそ観ていて盛り上がります。海外では賞金3億を稼いだ16歳の少年もいるくらいですから!
16歳で3億!? それって、すごく夢がありませんか?リアルなスポーツでは、年齢や体力、身長差で対等には戦えない場面もありますから。年齢や国籍に関係なく、高額賞金をかけて戦うって、ロマンを感じます。eスポーツ選手に憧れる子どもも増えるでしょうね。ちなみに、eスポーツに関わる職業って選手以外にもあるんですか?
もちろん、たくさんありますよ! 大会やイベントの運営業もありますし、プロチームにはマネジメント業務も必要です。また、テレビ局のアナウンサーを辞めてeスポーツの実況者になった方もいます。ほかにも、実況動画などはテレビと違った技術が必要になるため、eスポーツに特化したテレビ制作会社もあります。
なるほど……! すでにeスポーツ業界として興行が成り立っているからこそ、他の業界と同じようにさまざまな職種があるんですね。
eスポーツが文化として根付いていくのはまだまだこれからだと思うので、こうした方たちの頑張りが大きな基盤を築いていってくれるのではないでしょうか。

カフェにホテル!? eスポーツ施設の進化

すごい大会がたくさんあることはわかったのですが、もっと気軽にとりあえずすぐeスポーツ観戦やプレーを楽しめる施設ってあるんですか? 大会を観に行く前に予習ができるようなところを教えてもらえると嬉しいです!
ありますよ! 秋葉原にある「e-sports SQUARE」では、さまざまなeスポーツのイベントを開催していて、気軽に参加することができます。飲食店もあるので、飲み食いしながら大会を観戦したり、参加したりできますね。ちなみに、ここはアルコールの品ぞろえも豊富なんですよ。
ビール片手に観戦できるなんて、まさにリアルスポーツさながらでワクワクしますね!
ほかにも、世界大会のパブリックビューイングが行われていて、大会会場の雰囲気を味わうこともできます。世界大会に行けなかったチームと一緒に観戦するイベントなどもあり、イベントではプロ選手の解説を聞きながら大会を観ることができるんです。
プロ選手の解説を生で聞けるのは、興奮しますね。
それから、渋谷のパルコにオープンした 「GG Shibuya Mobile esports cafe&bar」はeスポーツのパブリックビューイングが楽しめる日本初のカフェ&バーです。 海外の試合をみんなで一緒に楽しめるほか、大会そのものを開催することもできるんですよ。また、不定期ですが朝5時まで営業しているので、時差がある海外大会をライブで観ることができます。
渋谷のパルコといえば、リニューアルしたばかりの話題スポット! 若い女性の方々にも、eスポーツを知ってもらえそうですね。
銀座には「コナミクリエイティブセンター銀座」というeスポーツの複合施設もオープンしました。こちらは、体験や観戦するエリアだけでなく、eスポーツで活躍する様々な人材を育成するスクールもあります。
人材育成施設まで!?
2020年に大阪・日本橋には「e-ZONe」という、宿泊もできるeスポーツ施設も誕生しますよ。最大70席以上のハイスペックパソコンが並ぶブースや実況配信用の設備まで完備しているんです。
うわー泊まってみたい! 施設の種類も今はそんな多くなってきているんですね!
これからもこういった施設はどんどん増えていくと思います。近い将来、ロックフェスのように広い場所で参加者が自由にゲームを楽しみ、キャンプもできるような大きなイベントも誕生するかもしれませんね!

eスポーツはこれからさらに盛り上がる!

「パワプロ」やJリーグのようにeスポーツと現実のスポーツが関わっていく事例は伺ってきましたが、スポーツ以外の業界でもそんな関わりってあるんでしょうか?
直接的な関わりというわけではないですが、今はさまざまな企業が大会のスポンサーになっています。「モンスト」の大会には「Google」や「トヨタ」、「コカ・コーラ」などがついています。「モンスト」は20~30代の男性がメインユーザーなので、自動車や清涼飲料水のターゲットと親和性があるからでしょう。それに「Number」というスポーツ雑誌ではスポンサーだけでなく「モンスト」の連載も行っています。
そんなにスポンサーがついているんですね!!
あとはテレビ業界でもeスポーツに注目していますよね。なかでもテレビ朝日とテレビ東京は、eスポーツ番組に力を入れているように感じます。テレビ朝日なら「ReAL eSport News」「お願い!esportsファイター」、テレビ東京なら「勇者ああああ」「有吉ぃぃeeeee!」などがあります。「勇者ああああ」は、“ゲーム知識ゼロでもなんとなく楽しめるゲーム番組”とうたっているだけあって、ビギナーの人でも楽しめると思います。このほか、CS放送のフジテレビONEの番組「いいすぽ!」では大会の様子が放送されていますし、元AKB48の指原莉乃さんがフジテレビで「さっしーのe部屋」というゲーム番組をやっています。「パワプロ・プロリーグ」は現実の野球と同じように試合の速報が放送されているんですよ。
僕もテレビ番組はいくつか観たことがあります! ゲームに関連したテレビ番組はどんどん増えてきて、eスポーツの盛り上がりを素人でも感じますね。今後もますます活気づきそうなeスポーツ、もっと勉強して楽しみたいと思います!

スター選手が育っていくためにはファンの声援は欠かせません。まずは実際に観戦に行ってみて、熱狂を肌で感じたいと思います。また、パブリックビューイングをできるカフェやeスポーツを存分に楽しめるネットカフェ、宿泊施設が誕生することを知って、日本のeスポーツがさらに盛り上がっているように感じました。ここまで岡安さんに話を聞いて、気分はすっかり「eスポーツ通」です! 早く観戦しにいきたい!

TEXT:megaya
PHOTO:宇佐美亮

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