Google、AIによる商品検索機能を導入 ニュース

Google、AIによる商品検索機能を導入

米Googleは6月14日(米国時間)、インターネット上の商品検索サービスに生成AI(人工知能)を導入したと発表した。現実のファッションモデルに商品を合成した画像を生成AIが作成する「試着」機能を追加した。

同社の検索エンジン「Google」はWebサイトのリンクを表示できるほか、ニュースや画像、動画、ショッピングなどカテゴリ別の検索も可能だ。このうち、ショッピングのカテゴリで生成AIを導入し、ファッションモデルが商品を「試着」した合成画像を表示できるようにした。まずは米国で一般公開する。

実在のモデルの写真に企業が提供する商品画像を合成し、着用時のサイズ感などを確認できるようにする。洋服のサイズはXXSから4XLまで対応。体型だけでなく、肌の色や髪質の違う多様なモデルを起用した。

試着機能はAnthropologie、Everlane、H&M、LOFTなど約100ブランドの女性用トップスが対象。年内には男性用トップスにも対応する。

これまで、このような試着プレビューを提供するためには、各ブランドがモデルを集めて写真を撮影する必要があり、コスト面で課題があった。さらにモデルの試着画像があっても、ほとんどが白人で構成されているなど、体型や人種別のきめ細やかな対応は難しかった。

TechCrunchによると、同社の消費者向けショッピング製品担当シニアディレクターのリリアン・リンコン氏は「店で服を試着すると、自分に合っているかどうかがすぐにわかる。同じように自信を持ってオンラインで服を買うべきだ」と強調した。

「試着」機能でオンライン顧客を引き込む

同社の検索エンジン「Google」は世界で最大のシェアを占めるが、商品検索では他のサービスの追随を許している。調査会社シビックサイエンスが2022年に実施した調査によると、米国のオンライン購入者の46%がオンラインショッピング時の最初の商品検索は米アマゾン・ドット・コムのECサイト「Amazon」で行うと回答した。

さらに、若い世代のオンライン購入者の18%が動画投稿アプリ「TilTok(ティックトック)」で商品検索をすると回答した。Googleは新たな機能を追加することで、若い世代を含むオンライン購入者を引き込む考えだ。

【関連リンク】

・Google’s new generative AI lets you preview clothes on different models(TechCrunch)
https://techcrunch.com/2023/06/14/googles-new-generative-ai-lets-you-preview-clothes-on-different-models/?cx_testId=6&cx_testVariant=cx_undefined&cx_artPos=0#cxrecs_s

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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