YouTube、ガイドライン違反者向けの「トレーニングコース」導入
米Google傘下の動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」は8月29日(米国時間)、ガイドラインに違反した動画投稿者に対する新たなトレーニングコースの導入を発表した。トレーニングコースを受講することで、動画投稿者のチャンネルから「警告」を消すことができる。
YouTubeのコミュニティガイドラインでは、ハラスメントやネットいじめ、性的あるいは暴力的なコンテンツなど、コミュニティの安全を害する恐れのあるコンテンツの投稿を禁止している。これまではガイドラインの違反警告を受けると、動画投稿者はコンテンツを投稿できなくなっていた。警告が3回に達すると、チャンネルが削除される仕組みだった。
YouTubeはYouTubeパートナープログラム(YPP)という動画を収益化する制度を設けている。従来のガイドラインでは悪質な動画投稿者の投稿を防ぐことができる一方、意図せず違反警告を受けた動画投稿者に経済的な影響を及ぼす可能性があった。
YouTubeによると、警告を受けた動画投稿者の8割以上は二度とガイドラインに違反しないことも分かっている。動画投稿者からはガイドラインを理解するためにも、より多くの情報が欲しいという声が寄せられた。
こうした背景からYouTubeは警告を解除する手続きを追加した。一度違反をした動画投稿者でもチャンネルを守る機会が与えられる。
90日以内に違反を繰り返すと動画削除の可能性も
トレーニングコースを受講した動画投稿者のチャンネルからは警告が解除される。ただし、90日以内に再びガイドラインに違反すれば、再度警告を受けることになり、動画が削除される恐れもある。
YouTubeによると、3回の警告後にチャンネルを削除するルールは変更していないという。動画投稿者はYouTubeのガイドラインをよく理解し、警告を受けないよう努力することが求められる。
【関連リンク】
・YouTube、ガイドライン違反者が受講で警告解除できる教育プログラム(Impress Watch)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1527932.html
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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