Googleアカウントの新機能「パスキー」、ログインの手間を省き安全性向上へ
Googleは、10月10日(現地時間)にパスワードが不要になる新しいサインイン機能である「パスキー(passkey)」を発表した。これはすでにGoogleアカウントのデフォルトオプションに設定されている。
パスキーは、Googleが昨年5月に米Appleと米Microsoftと共同で発表した「マルチデバイス対応FIDO認証資格情報(multi-device FIDO credential)」の通称である。
スマートフォンやPCの端末に組み込まれているPINコード、顔認証や指紋認証を使うことで、わざわざログイン名とパスワードを入力する必要がなくなる。
ユーザーがアカウントにサインインしようとすると、パスキーの作成を求めるポップアップが表示されるようになる。パスキー自体はクラウドに保存・同期されるので、端末の紛失や間違ったパスワードを入力してもアカウントからロックアウトされる心配はない。
Chrome、Microsoft Edge、Safari、Firefox、iOSなど主要なWebブラウザと互換性がある。Googleは新技術の普及には時間がかかると判断しており、引き続きパスワードを使用するオプションも提供している。
パスキー導入の課題とは?改善の余地に注目
実は、任天堂やAmazonもパスキーを導入している。任天堂は、人気ゲーム機「Nintendo Switch」などで利用するニンテンドーアカウントをパスキーに対応させた。
また、Amazonもパスキーを導入したと報じられた。しかし、パスキーではユーザーが二要素認証(2FA: Two-Factor Authentication)を設定している場合でも、追加でワンタイムコード検証を行わなければならない。このような不必要な手順が発生していることなど、まだまだ改善の余地がある。
【関連リンク】
・ユーザーに対してパスキーを有効にして、ログインをより簡単で安全に(オープンベータ版でご利用いただけます) (Google)
https://workspaceupdates-ja.googleblog.com/2023/06/blog-post_14.html
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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