アリババグループ、新AIモデル「通義千問2.0」をリリース!
中国の巨大IT企業、アリババグループは、新たなAIモデル「通義千問2.0」を10月31日にリリースした。このモデルは、業界特化型モデル8種類を含む画像生成、コンピューターコード生成、金融データ分析などの機能を提供する。
性能の指標であるパラメータ数は数千億と、米新興オープンAIのGPT-3やメタプラットフォームの「Llama 2」モデルのパラメータ数を上回る。
アリババクラウドは、生成AIの開発を支える強力なインフラを持ち、AIモデルのトレーニングプラットフォームや革新的なクラウド製品を提供している。
中国のテクノロジー企業の80%と大規模モデル企業の約半数がアリババクラウドを利用しており、生成AIの潜在能力を最大限に活用できるように支援を続けている。通義千問2.0は、言語理解、算術問題解決、質疑応答などの領域で高い能力を示した。
オープンソース版の公開も計画
「通義千問」は9月13日に一般公開されたアリババのAIモデルである。アリババ・クラウド・インテリジェンス部門は、対話アプリの「ウィーチャット」、通信機器メーカーの「オッポ」、ネット通販サイトの「タオバオ」、会議アプリの「ディントーク」などと、大規模言語モデルの学習や、通義千問に基づく言語モデルのアプリ開発の提携合意を結んだと発表した。
近い将来、通義千問のオープンソース版を公開し、商用無料で利用できるようにする計画がある。
【関連リンク】
・中国アリババ、AIモデル「通義千問」最新版提供 業界別8種類(ロイター)
https://jp.reuters.com/business/technology/WTDSR5BEZVNBNDL3A2X45ARZ5E-2023-10-31/
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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