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ネットフリックスの世界展開が加速

ネットフリックスは先日、第1四半期の業績を発表し、世界の有料会員数が昨年12月末から930万人増え、2億6960万人と過去最高を更新したことを明らかにした。この伸びは、市場の平均予想を大きく上回る驚異的な数字となった。

同社の好調は、新作オリジナル番組の投入や、アカウントのパスワード共有への対策が奏功した結果だ。特に北米市場での伸びが目覚ましく、力強い商品力を示す内容となっている。

売上高は前年同期比15%増の94億ドル、純利益も79%増の23億ドルと、増収増益を実現した。ネットフリックスは新型コロナ禍で一時的に低迷したものの、いち早くサブスクリプション経済に適応し、競争に打ち勝った形だ。

2025年以降の会員数公表を停止

一方で、今後の成長を巡っては不透明な部分も残る。ネットフリックスは、2025年以降は四半期ごとの会員数を公表しないと発表した。この決定には、会員数がもはや成長を測る指標としての意味を失いつつあることが背景にあると見られている。

同社は創業当初は会員数を重視していたが、現在は広告や有料会員向け特典などの新収入源を開拓しており、収益モデルが多様化しているためだ。加えて、料金プランの多様化で、新規会員の価値が一人ひとり異なってきた点も指摘されている。

この判断を巡っては、メディアや投資家からは会員数の伸びが今後鈍化するのではないかと指摘する声も上がっている。同社の業績を評価する上で、従来の会員数指標に代わる新たな尺度が求められそうだ。

売上高や利益といった伝統的な指標に加え、主要な節目での会員数公表なども検討課題となりそうだ。ネットフリックスの行方を占う上で、新たな指標への注目が高まる状況となっている。

【関連リンク】

・ネットフリックスの有料会員数、過去最高2億6960万人…1~3月期の最終利益23億ドル(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240505-OYT1T50085/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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