楽天モバイル契約数が急増 ニュース

楽天モバイル契約数が急増

楽天グループの2024年度第1四半期決算発表で、楽天モバイルの2024年5月時点の回線契約数が680万回線に達したことが明らかになった。これは同年3月末の648万回線から大幅に増加した数字である。

契約数が伸びた背景には、主に2つの要因があると見られている。ひとつは、今年6月ごろから屋内でも通信しやすい「プラチナバンド」の商用サービスを開始する計画であることだ。

プラチナバンドは700〜900MHzの周波数帯で、障害物を回り込んで届く特性から屋内や地下でも電波がつながりやすいとされている。三木谷浩史・会長兼社長は決算会見で「プラチナバンドの試験結果は非常に好調だ」と強調。

通話品質が向上すれば、他社に流出する顧客を引き止められ、赤字が続く携帯電話事業の"反転攻勢"にもつながると期待を寄せた。主要都市部から順次サービスを開始し、既存の無線設備にアンテナを増設することでスムーズなエリア展開を図るという。

目指すは700万回線

もうひとつの契約数増加要因は、積極的な割引プログラムの展開だ。楽天モバイルは2月に発表した「最強家族プログラム」では、家族での契約が約2倍に増えたという。

さらに3月に開始した「最強青春プログラム」(22歳以下対象)でも、若年層の新規加入が倍増したと中村礼博・マーケティング企画本部長は語る。

そして5月2日、楽天モバイルは12歳以下の子供向けに新たな割引プログラム「最強こどもプログラム」を開始した。通信料金の割引に加え、月々の利用データ量に応じて最大440ポイントの楽天ポイントが付与される魅力的な内容だ。

「最強家族」「最強青春」と合わせて、幅広い年齢層をターゲットに捉えている。現在の契約数を上回り、「700万回線突破も間もなく発表できるだろう」と中村本部長は自信をみせた。プラチナバンドと積極的な割引施策の二本柱で、シェア拡大を狙う楽天モバイルの営業攻勢は熱を帯びている。

【関連リンク】

・楽天モバイルの回線契約数、5月13日時点で680万回線に(ケータイ Watch)
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1591321.html

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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