孫正義氏、6月22日ソフトバンクGの株主総会で「ASI」展望語る
ソフトバンクグループは6月21日、第44回定時株主総会を実施し、登壇した孫正義氏が「ASI」の実現などこれからの展望を語った。総会参加者は会場538人。Web77人だった。
冒頭の挨拶では、「この1年間ずっと複雑な連立方程式みたいなものを解いていた」といい、ちょうどこの日その問題がふっと解けて嬉しく、総会どころではない、と発言したところからスタートした。
財務状況については自身は借金大魔王で借金が得意、好きだと述べつつも、重要なのは純資産額を最大化していくことだと持論を展開した。
また、ソフトバンクグループが純資産を拡大した理由はアーム(Arm)にあり、アームに注力していることを強調。一時的な業績悪化はあったものの投資は成功だったとコメントした。
人間の知能の1万倍賢い「ASI」 実現にはArmが必要不可欠と強調
孫氏は人類だけが道具を使って進化を遂げてきた、そしてさらなる進化を成し遂げる方法として「ASI」の実現を決意。この1年間考え続け、その考えが今朝確信に変わったと述べた。
ASIは人間の知能の1万倍賢いものだとし、実現時期は10年以内だと言う。その上、知能を持ったスマートロボットがさらにシェアを広げ、ASIの実現により、掃除や洗濯、建設などありとあらゆる分野において担うようになるとした。
このようなAIの進化にはアームのチップが必要であり、実際にアームのチップ出荷数は増加を続け、ASIの世界にはアームは不可欠だと語り、世界にデータセンターを作っていくことを宣言した。
データセンターの電力消費がもたらす環境問題について質問された際には、「今後最大のボトルネック」とした上で、「電力を1番効率よく消費できるのはArmの技術だ」と強調した。
【関連リンク】
・ソフトバンクGの孫正義氏、株主総会で「10年以内に人類超えるASI(超人工知能)」展望語る(ケータイ Watch)
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1602335.html
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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