Googleドライブ、書類スキャン機能を強化
Googleは、Android版「Google ドライブ」における書類スキャン機能を大幅に強化した。今回のアップデートにより、ユーザーはスマートフォンで書類やレシートを簡単かつ高精度にデジタル化できるようになった。この機能では、ホワイトバランス補正や影の除去、コントラストの強調、自動シャープ化、明るさ改善といった処理が自動で行われる。これにより、手動での編集作業が不要となり、スキャン作業がよりスムーズになった。
さらに、スキャンされた画像は瞬時に高品質なPDFとして保存されるため、わずかな操作でプロフェッショナルな仕上がりを得ることができる。これまで煩雑だったスキャンから編集、保存のプロセスが効率化されたことで、日常業務や個人利用における負担が軽減されるだろう。現在、この機能はGoogle Workspace、Workspace Individualの契約者、そして個人のGoogleアカウントユーザー向けに段階的に提供されており、2025年1月初旬までに全ユーザーへの展開が完了する見通しだ。
「Files by Google」でPDFを自在に操る
一方、Googleは「Files by Google」アプリにも注力している。これまではPDFを開く際に「Google ドライブ」に依存していたが、今回のアップデートで新たに組み込み型PDFビューアーを導入した。この変更により、ファイルの閲覧に加えて、スター付けや共有、ゴミ箱への移動といった操作が可能となった。また、3点ドットメニューからは、アプリで開く、ファイル移動、コピー、安全なフォルダへの保存、ファイル情報の確認、印刷など、多彩な操作が実現されている。
特に注目すべき点は、PDF内のコンテンツ検索や印刷、さらにはマークアップツールの使用が可能になったことである。この機能拡張により、Files by Googleアプリが単なるファイル管理ツールから、より実用的なドキュメント処理ツールへと進化したといえる。Googleは今後数週間でこれらの機能をさらに拡充する予定であり、日々の業務や学習でPDFを活用するユーザーにとっては欠かせないアプリとなるだろう。
【関連リンク】
・Android版「Google ドライブ」で書類スキャン機能の精度が向上(窓の杜)
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1648450.html
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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