Googleレンズ、デスクトップ版Chromeに本格導入
2024年8月31日、Googleは画像認識検索ツール「Googleレンズ」をデスクトップ版Chromeブラウザに本格的に導入したと発表した。この新機能は、Chromeの最新バージョン(128.0.6613.114)で利用可能となっている。
Googleレンズは、2017年にGoogleアシスタントとGoogleフォト向けに提供開始されたツールだ。スマートフォンでの利用が主流だったが、2022年にデスクトップ版Google検索でも一部機能が利用可能になった。今回の更新により、デスクトップ版Chromeでより統合的かつ使いやすい形で提供されることとなった。
新しいGoogleレンズの使い方は非常にシンプルだ。開いているWebページ上で検索したい部分を選択するだけでよい。検索結果はウィンドウの右側に表示される。画像だけでなく、画像内のテキストも認識され、必要に応じて翻訳することも可能だ。
さらに便利な機能として、Googleレンズをオムニボックス(アドレスバー)の右のツールバーに常駐させることができる。一度Googleレンズを使用すると、ピンアイコンが表示される。これをクリックすることで、ツールバーに常にレンズアイコンを表示させることができ、ワンクリックで機能を呼び出すことが可能になる。
今後の予定と注意点
デスクトップ版ChromeのGoogleレンズは、単なる画像検索ツールにとどまらない。Webページ上の任意のテキストを選択して即座に検索することができる。
また、範囲指定機能も搭載されており、画像の一部分だけを選んで検索することもできる。これは、複雑な画像や混雑した背景の中から特定の対象を検索したい場合に特に有用だ。
Googleの発表によると、今後サイドパネルに表示される検索結果には、AIによる概要表示も追加される予定だという。これにより、より迅速に必要な情報を把握することができるようになるだろう。
しかし、現時点でいくつかの制限も存在する。例えば、URLをエンコードしたQRコードの画像を選択しても、URLを取得できないという問題がある。これは今後のアップデートで改善されることが期待される。
また、Googleレンズの機能が不要な場合や、以前の画像検索UIを好む場合は、Chromeの「試験的な機能」設定からGoogleレンズを無効化することも可能だ。ただし、この設定は将来のバージョンで廃止される可能性があることに注意が必要である。
【関連リンク】
・Googleレンズの使い勝手の良さが爆上がり!Chromeアプデでの機能向上がスゴすぎた(ライフハッカー)
https://www.lifehacker.jp/article/2408-chrome-gemini-lens/
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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