パナソニック、AI家族支援アプリ「Umi」を発表 ニュース

パナソニック、AI家族支援アプリ「Umi」を発表

アメリカ・ラスベガスで開幕した世界最大級のテクノロジー展示会「CES 2025」において、パナソニックグループは対話型AIを活用した家族向けのウェルネスアプリ「Umi(ウミ)」を正式発表した。多くの企業がAI関連製品を披露する中、パナソニックの展示ブースには特に多くの注目が集まった。

「Umi」は、家庭内の健康促進やスケジュール管理、家族間のコミュニケーション向上を目的としたアプリケーションである。パナソニックが培ってきた技術に加え、米Anthropic社の生成AI技術が融合されている点が特徴だ。展示ブースでは、Umiが家族の健康データを基に具体的な食事プランを提案する様子や、家族間のスケジュール調整を行う機能が紹介された。参加者たちは、リアルタイムで適切な提案を行うAIの性能と、そのユーザーインターフェースの使いやすさに感嘆の声を上げていた。

また、Umiは個々の家族に適した健康的な習慣を提案し、それを日々の行動計画に落とし込むことで、利用者が無理なく取り組める仕組みを持つ。例えば、運動を始めたいが続けられない人に対しては、家族全員で一緒に取り組める目標を設定し、達成を共有することで継続を促す仕掛けが備わっている。

AIが家庭をつなぐ新たな形

パナソニックグループのCEO楠見雄規氏は、基調講演で「Umiを通じて、家族の絆を深めながら、健康的な暮らしをサポートしたい」と語った。この発言の背景には、近年問題視される家族間の断絶やストレス過多といった課題がある。Umiはこれらに対応するため、対話型AIが家族一人ひとりを学習し、最適なコミュニケーションをサポートする仕組みを取り入れている。

Umiの導入は、家庭内のケアだけでなく、外部企業との連携も強化する。一例として、旅行や食事の予約、健康管理アプリとの連携が挙げられる。例えば、家族旅行を計画する際には、Umiが個々の好みに合わせたプランを提案し、その予約手続きまで一括して行える。これにより、家族の意思決定をスムーズにし、余計な負担を軽減することが期待されている。パナソニックは、「Umi」を2025年中にアメリカで正式展開し、その後日本を含む他国への展開を視野に入れている。

【関連リンク】
・パナソニックAIを収益の柱に…米新興企業と提携し生活支援サービス「Umi」に注力(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20250109-OYO1T50020/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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