2024.08.23 Apple、衛星通信で緊急通報できるサービスを開始　iPhone14、15の全モデルが対象

Appleは、携帯電話通信やWi-Fiの圏外でも緊急通報ができるサービスの提供を7月30日に開始した。iPhone14とiPhone15の全てのモデルで利用することができる。

通常は地震などの災害が起こった際に通信障害が起きたり、電波の届かない場所からの緊急通報はできないが、衛星にiPhoneを直接接続することで、緊急通報サービスにテキストメッセージを送ったり、自分の居場所を友人や家族に知らせることが可能となる。

電波が届かない場所で119番に通報しようとすると、画面に「衛星経由で送信を試してください」などと表示される。119番通報の場合は続いて病状を尋ねる質問が出る。

発信者の回答は、衛星を経由して専用の中継センターに通知された後、警察や救急に連絡がいく仕組みだ。

接続条件は空が見える場所　緊急時に備えてデモを試せる

ただし、衛星は動きが遅く帯域幅も狭いため、衛星との接続は携帯電話の電波と大きく異なる。理想的な条件は、空への視界が開けていて、水平線が見えるような場所だ。最短でもメッセージの送信に15秒ほどかかり、木の下などでは1分以上かかる場合もある。また、障害物に囲まれているような場所では接続できない可能性もある。

衛星経由の緊急通報はデモで試すことができる。もしもの時に備えて、使い方を確認しておくといいだろう。「設定」画面下部の「緊急SOS」をタップし、「衛星経由の緊急SOS」の下の「デモを試す」をタップ。画面の案内に従って、iPhoneの衛星接続を試すことができる。

同サービスは7月30日より2年間、無料で利用可能だ。

【関連リンク】

・iPhone「圏外」でも衛星経由で119番などの緊急通報が可能に(CNET Japan)
https://x.gd/LpiOg

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