次世代オープンビルプラットフォームの実証実験開始
このプラットフォームは、ビルの設備から得られるデータを活用して、アプリやサービスの開発・配信を容易にすることを目的としている。
実験の舞台となる天神ビジネスセンターは、福岡市の再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の一環として選ばれた施設で、非スマートビルからの転換を試みている。
ビルOSは、空調や照明、エレベーターなどの設備データを集約するプラットフォームとして機能し、将来的には「ビル版App Store」のような形でアプリを利用者に提供することを計画している。
ビルOSのオープン設計と業界標準への展望
ビルOSは、既存のビル管理システムが抱える更新・追加の難しさを解消し、APIを通じて開発者が容易にアプリを作成できる環境を提供することを目指している。
実証実験では、ビル管理者の業務効率の向上を目的とし、エレベーターの稼働状況やスタッフの動きを把握する計画だ。技術的には、ビーコンとゲートウェイを活用してデータを収集・可視化し、課題の特定を行うプロセスが試される。
また、パナソニックは、スマートビルガイドラインと連携し、互換性を保ちながらリカーリング型ビジネスモデルを目指すビルOSの開発を進めている。これにより、設備の連携でスマートビルの可能性を広げ、業界標準としてのビルOSを確立していく予定だ。
【関連リンク】
・スマートビル実現に向けた次世代オープンビルプラットフォームの実証実験を実施(パナソニック)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn240209-4
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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