コアウィーブ、オープンAIと119億ドルの契約を締結、急成長するAIインフラ企業の動向 ニュース

コアウィーブ、オープンAIと119億ドルの契約を締結、急成長するAIインフラ企業の動向

米国のAIクラウドサービス企業コアウィーブは、対話型生成AI「ChatGPT」を開発したオープンAIと119億ドル(約1兆7500億円)規模の契約を結んだ。この契約は5年間にわたり、AI向けインフラの提供が含まれる。さらに、コアウィーブが計画する新規株式公開(IPO)の一環として、オープンAIは3億5000万ドル相当の株式を取得する予定だ。

オープンAIのCEOサム・アルトマン氏は、コアウィーブのインフラがマイクロソフトやオラクルとの取引、ソフトバンクとの合弁事業「スターゲート」を補完する重要な要素であるとコメントした。この提携によって、オープンAIの技術開発基盤がさらに強化されると見られる。

コアウィーブは2017年に設立され、もともとは暗号資産のマイニングを行う企業だった。GPU(画像処理半導体)を大量に保有していたことが強みとなり、2019年にAI向けクラウドインフラ事業へと転換。その後、エヌビディアからの投資を受け、急成長を遂げた。現在ではメタ、IBM、マイクロソフトなどの大手企業を顧客に抱えている。

コアウィーブの成長とAIインフラ市場への影響

コアウィーブの売上高は急速に拡大している。2024年の売上高は19億2000万ドルと、前年の2億2890万ドルから大幅に増加した。一方で、純損失は8億6340万ドルに達し、事業拡大に伴う投資負担も大きい。しかし、主要顧客であるマイクロソフトが売上の約3分の2を占めており、安定した収益基盤を持つ。

同社はIPOを計画しており、上場時の企業価値は350億ドル超と見込まれている。AI市場の急速な成長に伴い、高性能な計算リソースへの需要が増している。オープンAIとの契約は、コアウィーブにとって事業拡大の大きな後押しとなる。

AIの発展において、演算能力の確保は欠かせない。クラウドインフラ企業としてのコアウィーブの役割は、今後も重要性を増していくと考えられる。

【関連リンク】
・新興AIのコアウィーブ、オープンAIと119億ドルの契約締結(Newsweek)
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/business/2025/03/541111.php

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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