AirPodsにリアルタイム翻訳機能が追加へ!対面会話の壁を低減 ニュース

AirPodsにリアルタイム翻訳機能が追加へ!対面会話の壁を低減

米Appleが、ワイヤレスイヤホン「AirPods」にリアルタイム翻訳機能を追加する計画を進めていることが分かった。Bloombergの報道によると、この機能は2025年内に提供予定の「iOS 19」のアップデートと連携する形で導入される見込みだ。事情に詳しい関係者が明かしており、Appleの広報担当者はコメントを控えている。

この機能により、AirPodsを装着したユーザーが外国語の会話をリアルタイムで理解できるようになる。例えば、英語話者がスペイン語の話を聞いた場合、iPhoneが音声を翻訳し、ユーザーのAirPodsに英語として伝える。一方、ユーザーが英語で話すと、それがスペイン語に翻訳され、iPhoneのスピーカーを通じて相手に伝えられる仕組みだ。まるでSF映画に登場する翻訳機のような体験が可能になる。

Appleは2020年からiPhone向けに翻訳アプリを提供しており、既存の技術を活用しながらAirPodsとの連携を実現させるとみられる。なお、同様の機能はGoogleが2017年に「Pixel Buds」に導入し、現在では「Pixel Buds Pro」で利用できる。また、Metaが開発した「Ray-Ban Meta」には、音声翻訳機能が組み込まれている。

AirPodsの翻訳精度と対応範囲

リアルタイム翻訳機能の搭載により、異なる言語を話す人々の会話が円滑になり、旅行やビジネスの場面で利便性が向上すると考えられる。特に、海外旅行中の観光客や、異文化交流を必要とする企業にとっては実用性の高い機能となるだろう。

ただし、競合製品との差別化や技術的な課題も存在する。Googleの「Pixel Buds」やSamsungの「OneUI 6.1」では既に同様の翻訳機能が提供されているが、認識精度や翻訳スピードの点で改善が求められるケースもある。Appleがどの程度の品質を実現できるかが注目される。

また、すべてのAirPodsモデルでこの機能が利用できるわけではない可能性も指摘されている。Appleは過去にも「AirPods Pro」にのみ聴覚関連の機能を追加したことがあり、今回の翻訳機能も最新モデルに限定される可能性がある。さらに、翻訳の精度がどの程度の言語に対応するのか、ネットワーク接続が必須となるのか、といった点も重要なポイントとなる。

Appleは現在、iOS 19を含む大規模なソフトウェア更新を進めており、その一環としてAirPodsの機能強化を行う見通しだ。6月に開催予定の開発者向けイベント「WWDC 2025」で、詳細が発表される可能性がある。

【関連リンク】
・アップル、AirPodsに会話のリアルタイム翻訳機能を追加へ-関係者(Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-03-13/ST2V9AT0AFB400

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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