2022.11.17 業務用ツールにメタバース機能が追加されても積極的に利用するのは5%程度。
調査会社Forresterは、メタバースのプロジェクトへの初期の興奮が冷めてしまえば、メタバースの普及が加速する見通しが立たなくなるという予測をしていることを明らかにした。
以前、metaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、メタバースに足の生えたアバターを登場させることを発表した。
しかし、Forresterによれば、今後足の生えたアバターを利用してコミュニケーションをとるようになったとしても、アメリカの成人のうち6割以上が、対面でのコミュニケーションを好むとしている。
また、ZoomやSlackを含む複数の企業が、来年にはメタバース要素のある機能を追加するのではないかとしたうえで、これらのツールにメタバース要素が足されたとしても積極的に利用するのは5%程度だという。
没入型のメタバースを利用するために必要不可欠なVRヘッドセットの価格が決して安いものではないことも、普及が加速しない要因の一つのようだ。
メタバース普及の勢いが弱まれば、NFTにも影響が。
NFTという言葉を耳にしたことがある人は多いだろう。
言葉は知っているが、なんのことか詳しく知らないという場合はこちらの記事を読んでみることをお勧めする。
→https://prebell.so-net.ne.jp/tips/pre_22080501.html
メタバース普及の勢いが弱まることで、このNFTにも影響が及ぶ可能性があるという。
メタバース内で、有名人の所有地の隣をファンが45万ドルで購入したというような事例がある一方で、Forresterによれば、ネットを利用するアメリカの成人のうち7割以上がNFTを持ったこともなければ今後所有しようと考えてもいないという。
【関連リンク】
・業務用メタバースの利用率は「5%が限界」、大手調査会社(Forbes JAPAN)
https://forbesjapan.com/articles/detail/51635
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
