【初級編】MESHを使って夏休みの自由研究!小学生のためのレシピまとめ
いよいよ夏休み! お子さんの自由研究選びは進んでいますか? この夏は最近話題のSTEM教育*をちょっぴり体験できる「MESHを使った電子工作」にチャレンジしてみるのはいかがでしょう。ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、さまざまな機能を持ったブロック形状の 「MESHタグ」 を使えば、プログラミングや電子工作の知識がなくてもチャレンジできてしまいます!
- *STEM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の教育分野を総称する語のことです。日本では、文部科学省が2020年(平成32年)から小学校でのプログラミング教育実施を決めました。
今回は、MESHを使った電子工作の初級レシピ*をご紹介。親子で一緒に楽しみながら、夏休みの宿題を片付けてしまいましょう!
- 初級レシピは、MESHをシンプルに使って楽しめるレベル。
- 中級レシピは、MESHのレシピにロジックが追加されたものや、凝った工作が必要なレベル。
- 上級レシピは、GPIOタグやIFTTTタグなどを使って、他の機器との連携などをするレベル。
MESHを使った自由研究のレシピ【初級編】
・ レシピ概要
ティッシュボックスからティッシュを引き出すと、現在の残量具合をLEDで教えてくれる未来のティッシュ箱。人感タグでティッシュに手を伸ばした数をカウントしていき、50回カウントするごとにLEDの色を切り替えていくので、色でどれだけの残量があるかが分かります。
このレシピに使用したMESHタグ |
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このレシピで使う素材 |
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レシピへのリンク | |
作者 |
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作り方
1. ティッシュに手を伸ばしたところにのみ人感タグが反応するよう、厚紙で人感タグ用のカバーをつくります。
2. 両面テープでティッシュ箱に取り付けます。
3. 実際に数枚ティッシュを取ってみて、人感タグがちゃんと反応するか実験しましょう。いろいろな方向からティッシュを取ってみたり、早く取ったり、遅く取ったりと、調整はなかなか大変。
MESHタグの連携図
人感タグでティッシュに手を伸ばした数をカウントしていき、50回カウントするごとにLEDの色を切り替えていきます。50枚まではブルー、100枚まではグリーン、150枚まで来ると黄色、200枚までカウントが達すると赤く点滅するよう設定。
今回は220枚入りのティッシュを使用しているので50回区切りにしていますが、180枚入りのティッシュを使用する場合は、40カウントごとに出力先を切り替える設定にするなど、数値を調整してください。
・ レシピ概要
学校の怪談や、お化け屋敷、そしてきもだめし。暑い夏だからこそ盛り上がるのが怖い話です。ここではそんな怖い話を最新デジタル技術で再現。だんだん近づいてくることで知られる、恐怖系で有名な都市伝説「わたしメリーさん」をモチーフとしたドッキリを仕掛けてませんか?
ターゲットとなる人と談笑したあと「ちょっとトイレに行ってくるね。」と自身のスマホを何気なく置いて去り、物陰に隠れたらボタンタグをポチッ。すると、置いておいたスマホにとめどなく通知が表示されていきます。ターゲットの顔色が真っ青になったら「ドッキリ大成功」と通知を出しましょうね。
このレシピに使用したMESHタグ |
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このレシピで使う素材 |
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レシピへのリンク | |
作者 |
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作り方
1. まずはMESHでレシピを組むところからはじめましょう。マナーモードを解除し、通知をオン、音量をMAXにします。
2. ここからは実際に驚かせる作業をシミュレーションしてみます。友人と談笑をしたあとに「ちょっとトイレに行ってくる。スマホは置いていくから見張っておいてね。」などとスマホを友人の目の前に置いて立ち去ります。
3. 物陰からボタンタグをポチッと押しましょう。
4. メリーさんから通知が、とめどなく表示されつづけます!
5. 恐怖! ドッキリ大成功!
MESHタグの連携図
ここでは見やすくするためにタブレットのスクリーンショットを掲載していますが、実際にはスマホで設定することをオススメします。
・ レシピ概要
チラシやプリントの裏へのお絵描きは楽しいですよね。特に夏休みはお絵描き好きのお子さんにとって絶好のお絵描きタイム。紙がいくらあっても足りないかも。そこで作ってみたいのが、子どものお絵描き用や大人のメモ用に使う紙置き場の紙がなくなったときに、補充時期を教えてくれるスマートケースです。オリジナルのレシピは店頭のパンフレット置き場ですが、それをアレンジしてみました。
このレシピに使用したMESHタグ |
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このレシピに使用した連携タグ |
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このレシピで使う素材 |
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レシピへのリンク | |
作者 |
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作り方
1. チラシ台は一から作っても構いませんし、市販のチラシ台を改造しても構いません。
2. 今回はアクリル両面ホワイトマット(厚さ3mm)をレーザーカットし、上のような台を作成しました。
3. アクリル接着剤で明るさタグを納めるパーツを接着し、組み立てます。
4. チラシの支えの裏側には明るさタグが反応するように穴をあけましょう。明るさタグは必要に応じてケーブルで給電してください。チラシが無くなると明るさタグのセンサー部が表出し、反応する仕組みになっています。
MESHタグの連携図
明るさタグをふさぐもの(チラシ)が無くなるとメールと通知を出します。
・ レシピ概要
お店では商品を手に取ると店員さんが説明してくれたりもしますよね。ここではその解説や説明を自動化してくれる装置をMESHで作ってみます。商品を手に取ると明るさタグが反応して、その商品についての説明が音声で流れる仕組みです。元の場所に戻すと音声は止まります。必要に応じて手に取った回数を測ったり、一定時間商品が元に戻されないと別のメッセージを流すなど、状況に応じてアレンジ可能です。
このレシピに使用したMESHタグ |
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このレシピで使う素材 |
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レシピへのリンク | |
作者 |
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作り方
1. 土台となる木板をレーザーカットします。アクリル板でもOKですが、その場合は組み立ての際に、アクリル板用の接着剤を使用してください。また、市販の展示台に穴を開けて、明るさタグを仕込むのも、ひとつの手としてあります。LEGOブロックなどで展示台をつくっても良いですね。
2. ボンドで土台とMESHを接着し、組み立てます。土台の中に明るさタグがピッタリとはめられるようになっています。
3. 商品を台に載せます。今回は小型の台を制作しましたが、必要に応じてサイズを変えてください。
4. 商品を手に取ると、明るさタグが反応し、事前に録音しておいた説明を再生します。展示物を元の位置に戻すと再生が止まります。
常設する場合は給電ケーブルをつなげてあげてください。必要に応じて穴の部分は透明アクリルでカバーをするなどしてあげてください。
MESHタグの連携図
今回は、ふさぐものが無くなったら録音しておいた説明が流れる。ふさがれたら再生を止めるという設定をしています。ですが、必要に応じてカウンタータグを使って、商品が手に取られた回数を数えたり、メールをスマホへ送ったりと、お好みのレシピへとアレンジすることができます。
作れば作るほど、新しいアイデアが生まれてくる
以上4つのレシピを初級編としてご紹介しました。難しいプログラミングや電子工作の知識は不要で、いろんなものが作れてしまうMESH。こうした既存のレシピを実際に自分で再現してみることで、各MESHタグの機能を把握できるようになります。そのうち「コレとアレを組み合わせれば…」とアイデアがふくらんでいくのを実感できるはずです。MESHの公式サイトにはさらに多くのレシピが掲載されていますので、ぜひご覧ください。
この夏はお子さんと一緒に自由研究を楽しみながらSTEM教育やプログラミングの楽しさを実感してみませんか?
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