PS4とPS4 Proどちらを買えば良い?特徴や違いを迷っている方は必見!
PS4は販売開始から約2年で全世界の累計実売台数3020万台を突破したゲーム機で、歴代「プレイステーション」シリーズの中でも最速で普及しました。
「モンスターハンター」や「コールオブデューティ」シリーズなど様々なヒット作がプレイできます。
PS4が最初に販売されて3年後の2016年には性能を向上させた「PS4 Pro」が発売され、さらに販売台数を増やしていきます。
そして2020年5月、ソニー株式会社による決算発表でPS4の累計販売台数が1億1000万台を突破したと公表がありました。
世界中で大ヒットのゲームハードとなった「PS4」と、売り上げアップをさらに一押しした「PS4 Pro」にはどのような違いがあるのでしょうか。
こちらでは「PS4」と「PS4 Pro」の違いについて紹介していきます。
POINT
- PS4 ProはPS4の上位モデル
- PS4とPS4 Proとの価格差は1万円ほど
- 綺麗な映像でのPS4ゲームライフを送りたいならPS4 Pro
最初にPS4の特徴を挙げていきます。
PS4 Proよりも性能は低めですが、PS4のゲームをプレイするには問題のない性能をしています。
フルHDの解像度
まずは画面解像度がフルHDであることです。PS4のゲームは元から高画質で製作されているので、フルHD画質でも綺麗な画面でゲームを楽しめます。
フルHDはまだ現役で使われている画面解像度であるため、画質をあまり気にしない方にとっては不愉快に感じることはないでしょう。
ファンの音が静かで消費電力が少ない
PS4はPS4 Proに比べて消費電力が少なく、本体を冷やすために動くファンの音が静かです。理由としてはPS4はPS4 Proと比べて処理速度が劣っている点から、本体に熱が籠もりづらいのではないかと考えられます。
環境音が静まりかえった夜中など、あまりうるさくしたくない時に使うことが多い人にとっては嬉しいです。
次にPS4から性能向上したゲーム機PS4 Proの特徴について紹介していきます。PS4と比較して性能が上がった印象で見てもらえれば、違いが分かりやすいです。
4K解像度
PS4のフルHDからランクが上がり、4K解像度まで性能が向上しています。
ゲームソフトのパッケージに「PS4 Pro ENHANCED」とラベルが付いているタイトルは4K解像度に対応しているので、さらに綺麗な画質でゲームをプレイできます。
また、「PS4 Pro ENHANCED」のラベルが付いていないタイトルでも、「スーパーサンプリングモード」という画質向上をする機能を持っているので画質を綺麗にできます。
最近家庭に普及しつつある4Kモニター(テレビ)を持っている人に限らず、フルHDのテレビを持っている人でもグラフィック品質やフレームレートの設定により綺麗な画質で遊べるので、画質にこだわりを抱いている方にはおすすめです。
ゲームの動作が滑らか
ゲームの動作が滑らかと感じる要素として、CPUとGPUの性能の高さが考えられます。PS4とPS4 Proに使われているCPUとGPUを比較してみましょう。
■CPU
・PS4 →8コア 1.6GHz
・PS4 Pro→8コア 2.1GHz
■GPU
・PS4 →1.84TFLOPS
・PS4 Pro→4.20TFLOPS
CPUはどちらも8コアに対して動作周波数はPS4に比べてPS4 Proが高く、処理能力が高いです。また、GPUに関しても、処理能力を示す数値がPS4に比べてPS4 Proが高いので画像処理が速いことが分かります。PS4 ProはPS4に比べてゲームの動作が滑らかであるといえます。
本体が大きい
PS4よりも性能が良くなっているPS4 Proですが、性能に伴ってサイズや重量も大きくなっています。それぞれ比較してみましょう。
■サイズ
・PS4 →265×39×288mm
・PS4 Pro→295×55×327mm
■重量
・PS4 →2.0kg
・PS4 Pro→3.2kg
サイズ・重量ともに一回り大きくなった印象です。配置スペースには気を付ける必要があります。
ブーストモードの搭載
PS4 Pro発売前に販売されたゲームのパフォーマンス向上を目的とした「ブーストモード」が搭載されています。ブーストモードはフレームレートを向上させる機能で、PS4でもカクつきが出る場面に対しても動作が安定します。
モニタの解像度に関係なく、フルHDのテレビを利用していても使える機能なので、4Kテレビが無くともPS4 Proを買うきっかけになるでしょう。
PS4よりも性能が良いPS4 Proですが、どれだけの違いがあるのでしょうか。性能面を始めとして、それぞれ紹介していきます。
CPU・GPU・RAM
CPUとGPUはPS4 Proの特徴で挙げた通りになりますが、メインメモリ(RAM)もPS4 Proの方が性能で勝っています。
■RAM
・PS4 →GDDR5 8GB 176GB/s
・PS4 Pro→GDDR5 8GB 218GB/s
どちらもGDDR5 8GBを使用していますが、帯域幅がPS4では176GB/sからPS4 Proでは218GB/sと向上しています。そのためゲーム機本体の処理、グラフィック表示の処理速度と全体的に性能がPS4よりも上です。綺麗な映像でゲームができ、ゲームをプレイしている最中に一瞬フリーズし動作がぎこちなくなる「カクつき」が起きにくくなります。
HDD容量と転送速度
次にPS4とPS4 ProのHDD容量と転送速度の違いを見てみましょう。
■HDD容量
・PS4 →500GB
・PS4 Pro→1TB、2TB
■転送速度
・PS4 →Serial ATA 2.0(300MB/s)
・PS4 Pro→Serial ATA 3.0(600MB/s)
HDD容量はPS4 Proが多く、転送速度もPS4 Proが勝っていることが分かります。CPU・GPU・RAM面での性能の良さ、向上した転送速度によるロード時間の速さが光ります。
4K対応
前述した通り、PS4 Proは4Kモニター(テレビ)につなげることで4K解像度でゲームを楽しめます。
ただ4K解像度は全てに対応しているわけでなく、「PS4 Pro ENHANCED」とラベルが付いたゲームソフトのみとなります。
ブーストモードの有無
PS4 ProはPS4の本体性能を向上させた上位互換です。
PS4 Pro以前に販売されたゲームソフトに対してブーストモードを行うことにより、PS4でプレイするよりも高いパフォーマンスでゲームプレイできます。
PS4よりも快適な動作でプレイできるようになるため、激しいアクションのあるゲームを始めに格闘ゲーム、視点が激しく切り替わるFPSなどに適しています。
消費電力
PS4 ProはPS4の性能をパワーアップさせたゲーム機なので、PS4に比べて消費電力が増えます。消費電力はPS4が最大165Wに対し、PS4 Proは最大310Wと約2倍ほどの差があります。
電気料金にすると1時間あたり数円の違いになりますが、長時間プレイした時の金額を想定して考える必要があるかもしれません。
拡張性
PS4の本体背面には電源・AUX・HDMI・LANポートがありますが、PS4 ProではPS4から追加でUSB端子1つと光デジタル出力端子が追加されています。
光デジタル出力端子の追加により、HDMI接続できないAVアンプやホームシアターシステムなどの機器を接続する際に使えます。
本体価格
性能面で違いが出ているPS4とPS4 Proですが、やはり本体価格(希望小売価格)にも違いがあります。HDD容量500GBのPS4が29,980円(税別)に対し、HDD容量1TBのPS4 Proは39,800円(税別)と約1万円の差があります。
性能に違いがあるからこその価格差だと考えられます。
PS4とPS4 Proの違いを明らかにしたところで、どちらを選べば良いのでしょうか。それぞれの観点から選んでいきます。
グラフィック
グラフィック面重視であれば、処理速度が速く4K解像度に対応しているPS4 Proに軍配が上がります。
4Kテレビを所持しているならもちろん、フルHDのテレビでも高画質な画面でのゲームプレイは可能なのでおすすめできます。
快適さ
処理能力の高いCPU・GPU・RAM、HDDに対するデータ転送速度などの性能面から見てもPS4 Proが上です。
処理能力が高いということはデータの内部処理や画像処理が速いといえるので、動作にカクつきがなく安定したプレイができるようになります。
画面の動きが激しいアクション、FPS・TPS、格闘ゲームをメインにプレイする方には、PS4 Proをおすすめします。
購入予算
好きなシリーズの最新作が出るがPS4でしかプレイできない場合など、やむを得ずPS4を買う方がいると思います。
「ソフト1本のためにPS4 Pro本体を買うのか」と、あまりお金を掛けたくないと考える方には、PS4を購入することをおすすめします。
「とりあえずPS4のゲームができれば良い」という方にとっては、1万円の差は大きいです。
PS4のゲームで楽しめる要素の1つとして、オンラインプレイが挙がります。
「モンスターハンター」や「コールオブデューティ」などもオンラインプレイを備えていますが、PS4本体の性能が良くてもネット回線の影響で動作がカクついたりする場合があります。
また、「PS4 Pro ENHANCED」で利用できる4K映像は、データ量が大きいため安定した通信回線を必要とします。
動作のカクつきが気になる、4K映像でもスムーズにゲームをしたい場合は有線接続でインターネットへの接続を安定させ、インターネット回線を光回線にしてオンラインプレイをするようにしましょう。
PS4とPS4 Proの性能と価格面の違い、快適なオンラインプレイの環境作りについて紹介しました。
どちらのPS4を選べば良いかの選択は、なるべく出費を抑えてゲームができれば良いのか、あるいは高画質で快適にゲームをプレイしたいのか、で考えると良いでしょう。PS4 Proは性能が良い分サイズが大きいため、ゲームをプレイする時間や配置スペースを考えて購入する方が良いでしょう。
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:写真AC / Unsplash / pixabay
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