テレグラム(Telegram)とは?潜む危険性と使い方 ネットの疑問・お悩み

テレグラム(Telegram)とは?潜む危険性と使い方

スマートフォンでのコミュニケーションに不可欠なメッセージアプリはたくさんありますが、そのなかでもセキュリティを重視しながらも、より自由なコミュニケーションの場を求める声が高まっています。

そんな中、世界で約10億人のユーザーを抱えるテレグラム(Telegram)が注目を集めています。

本記事では、テレグラムの基本的な特徴から具体的な使い方、そして利用する際の注意点について詳しく解説します。

テレグラム(Telegram)とは

テレグラム(Telegram)とは

テレグラム(Telegram)は、2013年にロシアの起業家パーヴェル・ドゥーロフによって開発されたインスタントメッセージングアプリです。

このアプリでは、テキストチャット、ビデオ通話、音声通話などの多彩なコミュニケーション手段が利用できます。

とくに、セキュリティ性能の高さが特徴で、暗号化を用いた安全なメッセージ送信が可能です。

テレグラムは、個人間のチャットに加え、大規模なグループやチャンネルを作成して情報共有やコミュニティ運営を行うこともできます。

情報収集や交流ツールとしても広く活用され、現在では世界中で約10億人のユーザーに支持されています。

テレグラム(Telegram)が今注目を集めている理由

テレグラムは、多機能なメッセージングアプリとして注目を集め、多くのユーザーに利用されています。

その人気の理由には、以下のポイントが挙げられます。

完全無料で利用可能

テレグラムの大きな魅力の一つは、完全に無料で利用できる点です。

多くのメッセージングアプリが広告を表示する中で、テレグラムは広告を一切採用していないため、ユーザーにストレスのない快適な環境を提供しています。

また、大容量のファイルや無制限のストレージ機能が無料で利用できることも、ユーザーにとって大きなメリットです。

高度なセキュリティ

テレグラムはプライバシー保護に特化しており、エンドツーエンド暗号化を採用しています。

つまり、メッセージや通話内容が運営側でも閲覧できない仕組みが確立されています。

とくに「シークレットチャット」機能では、メッセージが暗号化されるだけでなく、一定時間後に自動削除される設定も可能なため、機密性の高いコミュニケーションを実現できます。

このセキュリティ性能は、プライバシーを重視する個人や企業からの信頼を集めています。

多機能なコミュニケーションツール

テレグラムは、テキストチャット、ビデオ通話、音声通話、画像・動画の送信、ファイル共有など、さまざまなコミュニケーション手段を提供しています。

また、グループチャットでは最大20万人、チャンネルでは無制限のフォロワーをサポートしており、大規模な情報共有やコミュニティ運営にも適しています。

さらに、ボット機能を活用すれば、自動返信やアンケート機能など、効率的な管理が可能です。

情報収集と共有

情報収集と共有

テレグラムは、情報収集や共有の場としても高い評価を得ています。

とくに仮想通貨関連の分野では、多くのプロジェクトが公式チャンネルやグループを開設しており、最新情報をいち早く得るためのプラットフォームとして利用されています。

また、政治・社会運動の場面でも、検閲を回避しながら情報を発信できる手段として利用されることが増えています。

オープンソースの特性

テレグラムはオープンソースの一部を公開しているため、開発者やプログラマーにとっても魅力的です。

この特性により、ユーザーコミュニティが機能拡張や改善に積極的に関与できる点も他のアプリにはない利点です。

テレグラム(Telegram)に潜む危険性

テレグラム(Telegram)に潜む危険性

テレグラムは、セキュリティや利便性の高さから多くの注目を集めていますが、その特性ゆえにいくつかのリスクも存在します。

匿名性とサイバー犯罪

テレグラムは、電話番号以外の個人情報を必要としないため、匿名性が非常に高いアプリです。

この特性を悪用し、テロ活動や麻薬取引、詐欺などの違法行為に利用されるケースが報告されています。

とくに、以下のような詐欺が問題視されています。

恋愛詐欺:知らない相手から親密なメッセージが届き、最終的に金銭を要求される
投資詐欺:仮想通貨や投資案件を持ちかけ、資金を騙し取る

また、違法な商品やサービスを取引する「闇市場」的なグループが存在することも懸念されています。

しかし、少し前にCEOが逮捕されるという騒動が起きてから、犯罪抑止に向け方針変更を打ち出しています。

関連記事:テレグラムCEO、機能削減と逮捕後の初コメント

プライバシーの危険

プライバシーの危険

テレグラムはセキュリティ重視の設計ですが、以下のようなプライバシーリスクがあります。.

公開チャンネルやグループでの情報共有:不特定多数が参加する場では、自身の発言やプロフィール情報が意図せず広がる可能性がある
悪意ある第三者の情報収集:スパムメッセージや悪意あるリンクを通じて、個人情報を盗まれるケースも報告されている

とくに、公開チャンネルに参加する際には、どの程度の情報が他者に見られるか注意が必要です。

コンテンツの規制が難しい

テレグラムは暗号化通信を利用しているため、運営側でもメッセージ内容を把握することが難しい構造です。

このため、以下のような問題が発生しています。

違法コンテンツの拡散:過激派思想や違法な教材が共有される場として利用される場合がある
有害な情報の拡散:政治的な目的や社会運動において、不正確な情報が拡散されることで混乱を招くことがある

セキュリティの過信

暗号化や高いプライバシー保護を謳っている一方で、ユーザーがその安全性に過信するあまり、個人情報や機密データを適切に保護しないケースもあります。

シークレットチャットを利用しない場合、すべてのメッセージがエンドツーエンド暗号化されているわけではない点に注意が必要です。

テレグラム(Telegram)の使い方

テレグラムの基本的な使い方をわかりやすく説明します。

インストール方法

スマートフォン

App StoreまたはGoogle Playからテレグラムをダウンロードします。

アプリを起動後、「Japan」を選択し、電話番号を入力します。

スマートフォン

SMSで送信される認証コードを入力し、名前を入力すれば、アカウント作成が完了します。

PC・タブレット

テレグラムの公式サイト(telegram.org)にアクセスし、OS(macOS、Linux)に対応したアプリをダウンロードします。

PC・タブレット

インストール後、スマートフォンと同じ電話番号で認証を行えば利用可能です。

初期設定と日本語化

初期設定

アプリを開き、画面右下の「設定」に進み、通知やプライバシーなどのオプションを調整します。

初期設定

日本語化

デフォルトでは日本語に対応していませんが、日本語化は可能です。

以下のURLをSafariなどのブラウザで開くと、「SET LANGUAGE」が表示されるので、タップします。

t.me/setlanguage/ja-betaにアクセスする

「SET LANGUAGE」が表示されるので、タップ

アプリに移動したら、「Change」をタップすると日本語に切り替わります。

「Change」をタップする

日本語化は非公式の方法なので、自己責任で行う必要があります。

また、検索機能は英語が必要になる場合がある点にも注意してください。

基本機能の使い方

チャット

メッセージを送る相手を選び、メッセージを入力後、送信ボタンをタップします。

画像やファイルも簡単に添付して送信可能です。

通話

メニューから「通話」を選択し、通話相手を選んで通話アイコンをタップします。

グループ作成

メニューから「新しいグループ」を選択し、メンバーを招待します。

最大20万人まで追加可能で、仕事や趣味のコミュニティ運営に適しています。

まとめ

テレグラムとは?まとめ

本記事では、テレグラムの特徴や使い方、注意点について解説しました。

安心して利用するためには、セキュリティ機能を活用し、不審な相手とのやり取りを避けましょう。

ぜひテレグラムを日常の便利なツールとして取り入れてみてください。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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