インターネットの上手な歩き方 〜池澤あやかさんの場合〜 vol.3 ハードウェア編
池澤あやかさんのインターネットサービスの使いこなし術を中心にお送りしている当連載。初回はクラウドサービスを中心に、第2回はコミュニケーションサービスについてお送りしました。第3回となる今回は、ハードウェア寄りのお話をまとめました。
睡眠時間を管理できるウェアラブル「MISFIT RAY」
近年、ガジェット界隈で人気の「ウェアラブル活動量計」は‘運動量’や‘睡眠時間’、または‘睡眠の質’を可視化するアイテムですよね。池澤さんはその中でスタイリッシュさが魅力の「MISFIT RAY」を愛用しています。どれだけ運動したか、オンラインで友人のスコアと見比べられるインターネットの技術を使ったアイテムでもあります。
もともとスマートウォッチの同様の機能を使っていましたが、取得したデータは1日に1回見るかどうかなのに、毎日充電するという現実に断念。しかし同製品は4~6か月もバッテリーが持つ仕様なのです。
「私、寝るのが大好きなんですよ。でも気がつくと眠りすぎちゃうから、健康にいい睡眠時間を守れているかどうかをチェックするために使っています」
もともと腕時計をする習慣はなかったとのこと。腕回りにアクセサリーをつけることもあまりないという池澤さん。でも負担にならないものなら、と「MISFIT RAY」は起きているときも寝ているときも腕につけているそうです。
ほしいのは「面倒さを解決する」ガジェット
ハードウェアにも興味をもっている池澤さんですから、他にもIoT的なアイテムを求めているのでしょうか。今後登場してほしいガジェットや技術ってありますか?
「自動で洗濯機に洗剤を入れてくれるマシン! あとは自動で洗濯物をたたんでくれる機械と、自動でお風呂を洗ってくれるロボットと…」
いわく、身近なところにある面倒だと感じる問題を解決するガジェットこそがほしいとのこと。技術の進化によって、想像もしていなかった世界がやってきているのに、なぜ洗濯のたびに洗剤の分量を測っているのかが疑問だそうです。
「たとえば」と例に挙げてくれたのがバルミューダの加湿器「Rain」です。既存の加湿器は水を追加しにくいタンク式でしたが「Rain」は本体の上から水を注ぐだけでチャージできます。高精度なフィルターを内蔵して空気を綺麗にしてくれるダイソンの掃除機なども、池澤さんが求めているガジェットの1つといえますね。
ファッションもアプリに自動で選んでほしい
ではハードウェアではなく、ソフトウェアで実現してほしい機能はありませんか?
「ファッションコーディネートをしてくれるアプリがほしいですね」
自分の持っているアイテムを登録、シチュエーションに合わせて組み合わせの提案をしてくれるアプリ。今までにも似た機能はありましたが、精度に難がありました。服や靴の形状、色などからベストなコーディネートと、一風変わっているけど間違いではないコーディネートを導き出すには、ビッグデータとそれを処理するサーバー、そして高速で安定したインターネット回線が必要だと私は感じています。インターネットインフラとソフトウェアの技術、データベースの蓄積のいずれもが進化することで、近い将来実現できるのではと思います。
次回は最終回! 多分野で活躍する池澤さんならではの情報収集術をお届けしますよ。
池澤あやか
1991年東京都生まれ。
慶應義塾大学環境情報学部卒業。
2006年、第6回《東宝シンデレラ》審査員特別賞受賞。同年、映画『ラフ』にてデビュー。
様々なドラマ、映画で活躍。
最近はNHK広報番組「とっておきサンデー」MC、Abema TV「Abema Prime」金曜MCの出演以外にもプログラミング等のIT分野でエンジニアとして活躍の場を広げる。
著書に『小学生から楽しむ Rubyプログラミング』(日経BP社)、『アイデアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』(大和書房)がある。
TEXT:武者良太
PHOTO:合田和弘
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