みんなのインターネット

2017.07.06 Google翻訳アプリをつかえば外国人と友達になれるの? 英語は話せないけど、外国人とコミュニケーションをしてみた。

Google翻訳というものがある。英語から日本語、日本語から英語といった具合に主要な言語なら、サッと訳してくれるサービスだ。アプリにもなっている。海外に行った時は特に便利さを実感する。

そこでGoogle翻訳アプリを使って日本に来ている外国人と友達になれないだろうか。ワールドワイドな人になりたいのだ。友達のレベルで人の価値が決まるのだ。となると、外国人の友達が欲しいのだ。

友達が欲しい

友達は大切な存在だ。地元の友達、大学の友達など、友達の前に様々な言葉をつけて、周りに紹介する。そんななかでも光り輝く友達が「外国人の友達」ではないだろうか。知り合いにそんなことを言われたら、なんてワールドワイドな人なんだ、と思ってしまう。

この記事を書いている、友達が欲しい地主です!この記事を書いている、友達が欲しい地主です!

残念なことに私は友達がいない。大学時代を振り返っても、学食で一人、食事をしていた。高校時代も休み時間になると友達がいないので一人、レモン石鹸で手を洗い続けていた。手を洗って食べる弁当も一人だった。

一人で食事をしていました一人で食事をしていました

友達が欲しいと思っている。そして、自分のランクを上げたいとも思っている。そうなると「外国人の友達」が必要となってくる。外国人の友達と仲良く食事をする様子をSNSなどにアップして自分の価値を高めたいのだ。もうそれしかないのだ。

浅草

ということで、外国人がたくさんいる観光スポット、浅草にきました!

Google翻訳

外国人の友達を作るべく、日本に観光に来ている外国人が集まると思われる浅草を訪れた。ここでGoogle翻訳を使って外国人の友達をつくろうと思う。Google翻訳のアプリは日本語で話すと英語になり、英語で話せば日本語になる。もはや言葉の壁はないのだ。

Google翻訳を使って、Google翻訳を使って、
日本語で話して、日本語で話して、
外国人に見せる!外国人に見せる!

最初に声をかけたのは、「チリ」から来ているというカップル。Google翻訳を使いながら「どこから来たんですか?」とか「日本はどう?」とかと聞きつつ、「日本で食べたもののなかで一番美味しかったものは?」と聞いた。

マイクに向かって話してもらえばリスニングも問題なし!マイクに向かって話してもらえばリスニングも問題なし!

美味しかった食べ物を聞きたかったのだ。長年一人で食事をしてきた私にとって、食の情報は大切だ。今後できるであろう外国人の友達と何を食べに行けばいいかの、傾向と対策がわかるからだ。

ラーメンでした!ラーメンでした!

ラーメンが美味しかったそうだ。お店の名前は? と聞くと「蔵前のガツン」と教えてくれた。私はラーメンに疎いので知らなかったお店だ。今度食べに行こうぜ、という流れで友達ということにした。本当はもっと話したいけれど、人見知りなので、このくらいの友達がいいのだ。

その後も、その後も、
いろんな人に、いろんな人に、
話しかけました!話しかけました!

オーストラリア、アメリカ、フランスあたりの人が多かった。そして、美味しかった食べ物を聞くと「ラーメン」と教えてくれる。お店の名前は失念していることが多かったけれど、何味? と聞くと「エッグヌードル」と言う。外国人はスープではなく、麺に着目するようだ。

Google翻訳の間違い!Google翻訳の間違い!

「エッグヌードル」はGoogle翻訳を通すと発音がよすぎるのか「Nyanko University」となっていた。「にゃんこ大」。通ってみたくなる。ただそのくらいの短い単語ならGoogle翻訳を使わなくても大丈夫だ。

ドイツからの女性です!ドイツからの女性です!

よく考えると好きな食べ物だけではなく、もう一歩踏み込んでもいいような気がして、「俺ってカッコいい?」と聞いてみたりもした。外国人の友達もいいけれど、「外国人の彼女」はもっと周りに自慢できる気がしたのだ。

めっちゃ笑われた!めっちゃ笑われた!

上記画像のドイツ人女性に私がカッコイイかと質問してみると、「まだあなたは若いから。でもカッコいいわよ」と逃げられた。ただ私のカッコよさは世界に通用するようだ。ドイツに行こうと思った。Google翻訳があれば、世界中で私を待つ女性(エンジェル)に出会えるのだ。

上野に移動しました!上野に移動しました!

コンビニスイーツ

場所が変われば観光に来ている外国人も変わるかな、と思い上野に移動した。今までにこんなに外国人に声をかけたことはなかった。Google翻訳のおかげだ。傾向もわかってきた。ただ、Google翻訳は長文が苦手みたいだ。細かく区切って会話をした方がいいようだ。

ウクライナからの方々です!ウクライナからの方々です!

上野でもまず日本で食べた美味しいものを聞いてみた。意外にも「スシ」や「テンプラ」は少なくラーメンが圧倒的。ここら辺で持ち運びできるような美味しかったものを聞いてみよう。今後、常に常備したいからだ。

きました! コンビニスイーツ!きました! コンビニスイーツ!

ウクライナから来たこちらのお二人は「コンビニスイーツ」が美味しいと言っていた。「レッドビーンズで伸びるやつ」と言っている。おそらく大福だ。外国の方がコンビニスイーツに目をつけているとは知らなかった。めちゃくちゃいい発音で「ファミリーマート」と言っていた。

次はネパールの方です!次はネパールの方です!

ネパールから来ているこの方もまた「コンビニスイーツ」と言っていた。コンビニスイーツは海外の人に人気なのだ。どうやら大福らしい。ちょっと英語に訛りがあり、Google翻訳はお手上げ気味だったけれど、おそらく大福だ。心が通じたのだ。友達の証だ。

こちらの方々は全員ラーメンが好きで「イチラン(注:お店の名前)」と言っていたこちらの方々は全員ラーメンが好きで「イチラン(注:お店の名前)」と言っていた

原宿でインスタグラム

最後に場所を原宿に変えた。イケイケな感じの観光客の外国人がいるかと思ったからだ。今までは今後の傾向と対策を兼ねた友達づくりだったけれど、原宿では一緒に写真を撮ってインスタグラムにアップしてもらうことを目標にしようと思う。

ハワイからのご家族ハワイからのご家族

ハワイからのご家族に出会えた。2日間東京にいて、そのあとは沖縄に行くらしい。日本で食べた美味しいものは「クレープ」と言っていた。沖縄にしろ、クレープにしろ、それハワイでよいでのは? と思うけれど、それが日本の魅力なのかもしれない。

写真をインスタグラムに写真をインスタグラムに
アップしてもらいました!アップしてもらいました!

もはや友達で間違いない。SNS全盛のこの世界で、SNSに一緒に写った写真をアップしてもらえたら、それはもう友達なのだ。新しい形の「ともだちんこ*1」がSNSなのだ。私の笑顔がそれを物語っている。家で一人の時の私の顔とは全然違うのがわかるはずだ。

  • *1 ともだちんことは、漫画「おぼっちゃまくん」にて、主人公「御坊茶魔(おぼう ちゃま)」が使用するダジャレのこと。
その後も声をかけ続けました!その後も声をかけ続けました!

オススメを食べる

日が暮れるまで外国人に声をかけ続けた。全部で50人くらいだろうか。友達100人作って富士山でおにぎりを食べるのが目標だったけれど、記録として50人ほどの写真が残っている。写真さえあれば友達なのだ。

外国人に人気だったコンビニスイーツの大福を食べます!外国人に人気だったコンビニスイーツの大福を食べます!

外国人が美味しいと思った日本の食べ物を最後に食べようと思う。80%の人が「ラーメン」と答えたけれど、そのなかでも意外だったものを食べようと、ファミリーマートの「大福」を買った。

美味しいですな!美味しいですな!
思い出が蘇る!思い出が蘇る!

大福を食べると今日の楽しかった思い出が走馬灯のように蘇る。今後も大福を食べる度に日本語しか話せない私が、外国の方と交流したこの1日が思い出されるだろう。人生で初めての経験だ。Google翻訳により言葉の壁はなくなりつつあるのではないだろうか。

思い出があるだけで、結局一人なんだけどね!思い出があるだけで、結局一人なんだけどね!

この経験で友達を!

一人で食事をすることが多いので、美味しかったものを聞いて一緒に食事をする時に困らないようにしようと思った。今回の調査で傾向と対策がわかったので、大福を持って話しかけ、その後にラーメン屋に行けばいいのだ。もはや私はワールドワイドな男なのだ。

身長差がすごい!身長差がすごい!

ライター
地主恵亮 (じぬしけいすけ)

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。無職でもリア充になれる方法を紹介した「インスタントリア充」(扶桑社)発売中です。ほかに「妄想彼女」(鉄人社)、「東京おのぼり観光」(アスペクト)もあります。

この記事を気にいったらいいね!しよう

PreBellの最新の話題をお届けします。

ページトップ