デジタルデトックスで生活をウェルビーイングへ！メリット・デメリット・実践方法まで解説

デジタルデトックスについて、ここでは以下の内容を解説します。

・デジタルデトックスとはデジタル機器から離れること
・デジタルデトックスが必要な理由
・デジタルデトックスのためのサービスがある

デジタルデトックスとは、一定期間デジタル機器から離れることで心身を休めることです。

デジタルデバイスから離れることで、目の前の人や自然に意識を向けられるようになります。

やり方や期間は特に決まっていませんが、デジタルデバイスを完全に手放すということではありません。

日常生活をより充実したものにするためのリフレッシュのようなイメージです。デジタルデトックスをすることで、日常の中の小さな幸せに気づくなど、幸福度が上がります。

スマートフォンやパソコンなど、デジタルデバイスは現代人にとってなくてはならない存在です。

しかし、デジタルデバイスのブルーライトを浴びすぎると、目が疲れやすくなったり不眠になったりと心と体に深刻な影響を与えることもあります。

また、デジタルデバイスに頼りすぎると、考える力も低下します。

思考力という人間が本来持っている能力が退化してしまいます。しかし、そうは言っても完全にデジタルデバイスを使わない生活をすると、仕事やコミュニケーションにも弊害が出るでしょう。

毎日1時間など短時間から取り入れるのがおすすめです。

デジタルデトックスを推進するためのサービスがあります。

例えば、一般社団法人日本デジタルデトックス協会では、デジタルデトックスを積極的に行うための以下のようなイベントを開催しています。

＜一例＞
・脱スマートフォン依存チャレンジ
・1泊2日、モデルハウスでデジタルデトックス体験
・お寺でデジタルデトックス体験

ただデジタルデトックスをするだけではなく、高級ホテルに泊まったりお寺で禅を学んだり、楽しみながらデジタルデトックスできる体験が充実しています。自分一人だとなかなかできないので、こういったイベントに参加するのも良いでしょう。

デジタルデトックスのメリットは以下の通りです。

・心身ともに健康になる
・集中力がアップする
・よく眠れる

ブルーライトを浴びすぎると自律神経が乱れ緊張状態が続くため、心も体も休まりません。

1日に30分だけでもデジタルデバイスから離れる時間を取ることで、心の中の不安を癒やしたり、体の疲れに気づいたりする時間ができます。

ずっとやってみたかった趣味や、子どものころに好きだったことなどに挑戦することもできます。デジタルデトックスは、自分の心と体を休めて、より豊かな生活を送ることに役立つでしょう。

集中していたのに、SNSやチャットの通知で作業を中断してしまったことはありませんか？

作業中も、メールチェックを1時間に1回にして通知をオフにするなどのデジタルデトックスを取り入れると、仕事や勉強の効率が格段に上がります。

連絡をすぐにチェックしないと落ち着かないという人もいますが、やりとりが最小限で済むようにフォーマットを作ったり、分担したりしてシステムを見直すのも良いでしょう。集中力もアップし、業務の無駄を省くことにもつながります。

眠る前にデジタルデトックスをすると、眠りやすくなります。一方で、明るいブルーライトを眠る前に浴びていると、リラックスできず不眠につながります。

寝る1時間前にはスマートフォンの電源を切って読書をするなど、代替行動を考えるのもおすすめです。

読書はハードルが高いという人は、トレンドの「聞く読書」も良いでしょう。スリープタイマーを設定すると、ブルーライトを浴びずに寝落ちできます。

デスクワークで体がこわばっている人は、ヨガやストレッチをするのもおすすめです。眠る前のデジタルデトックスで、安眠を手に入れましょう。

デジタルデトックスのデメリットは以下の通りです。

・コミュニケーションに支障がでる
・調べ物がしづらい
・非常時の状況把握が難しい

デジタルデトックスを長期間行うと、チャットの返信が遅れたり、周囲の話題についていけなくなったりとコミュニケーションに支障が出ます。

仕事の返信ならある程度、時間を区切ってチェックした方が良いでしょう。ただ、プライベートならSNSで事前にデジタルデトックスを宣言するのもおすすめです。

SNS疲れを癒すためにデジタルデトックスを始めても、SNSをチェックしないことがストレスになっては意味がありません。

一度宣言すると応援してくれたり、宣言した手前、投げ出しにくくなったりするので効果的です。

デジタルデトックス中は知りたいことがすぐに調べられないのがデメリットです。

道がわからなかったり、献立のレシピを知りたかったりする時、息をするようにスマートフォンで調べる人が最近は多いです。

しかし、デジタルデバイスを使わないとすぐに調べられないので困ることもあります。ただ、デジタルデバイスがあると何も考えずに行動できるので、思考停止状態に陥りやすいです。

デジタルデトックスをすることで、「この材料を活用してみよう」「この調味料を組み合わせると美味しそうだ」「山が北にあるはずだから、方角はこれで合っている」など、自分で考える力が鍛えられます。

大きな地震や電車の遅延が起こった時、すぐにデジタルデバイスを取り出す人も多いのではないでしょうか？震災時もTwitterの情報を元に行動できたり、電車の動き出す時間が分かったりします。

もちろん情報が間違っていることもありますが、もしデジタルデバイスがないと自分の足で何度もチェックしたり、情報が入ってこないため不安に過ごす時間が長くなったりします。

ここでは、以下のデジタルデトックスの取り入れ方を紹介します。

・スマートフォンの電源を落とす時間を決める
・デジタルデトックス中にやることを決める
・デジタルウェルビーイング機能を試す

デジタルデトックスのために、スマートフォンの電源を落とす時間のルールを決めましょう。

例えば、夜22時以降はデジタルデバイスに触らないと決めて、その時間になったらスマートフォンの電源を切るなどします。

電源を入れたままだと、つい触ってしまうので、電源を落とすことでデジタルデバイスから離れるための環境を整えましょう。

スマートフォンやパソコンの電源を落としても、やることが決まっていないと、また電源をONにしてしまいます。デジタルデトックス中にやることを決めましょう。

一例を挙げると、以下の通りです。

＜一例＞
・読書
・ヨガ
・筋トレ
・お菓子作り
・写経

特にこれをやる必要があるということはないので、気になっていたイベントに参加するなど、自分が「楽しそう」と思えるものにチャレンジしましょう。

スマートフォンのデジタルウェルビーイング機能を使うのもおすすめです。デジタルウェルビーイングとは、スマートフォン中毒者対策のための機能です。1日の操作時間などをグラフなどで分析してくれます。

「なんとなく画面を見ている時間が多いと感じる」というより、「今週は1日あたり5時間以上スマートフォンを操作していた」と知った方が、デジタルデトックスの必要性も感じやすくなります。

OSにもよりますが、以下のようなデジタルウェルビーイング機能があります。

・壁紙に画面ロックを解除した回数が表示される
・通知をまとめて表示できる

今回はデジタルデトックスを取り入れると生活はどう変わるのかについて、メリットやデメリット、取り入れ方も合わせて紹介しました。

デジタルデトックスを取り入れることで、目の前の自然や人に向き合うことができ、生活の幸福度が上がります。寝る前の30分間ヨガをするなど、無理のない範囲で取り入れて心と体を癒しましょう。

PHOTO：iStock
TEXT：PreBell編集部