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Amazonの社長になったアンディ・ジャシーについて徹底解説。貪欲な姿勢が無かった若者がAmazonのCEOとなるまで

普段生活をしていて、GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)に全く触れずに生活をすることはほぼ不可能になってきています。

その中でも、Amazonを使うことは多いのではないでしょうか?

普段のネットショッピングで使用するだけではなく、AmazonはAWS(Amazon Web Service)というクラウドサービスを展開しています。

AWSは様々なWebサービスの裏で動いているクラウドサービスです。

たとえば、Nintendo Switchのソフトのオンライン販売、ANA(全日空)のオンラインチケット販売、PayPayの裏のシステムとしてもAWSは使用されています。

こういった普段の生活に欠かせないAmazonですが、2021年に新たにアンディ・ジャシー氏にCEOが交代しました。

今回の記事では、アンディ・ジャシー氏についてのストーリーを解説していきます。

  • アンディ・ジャシー氏は新しくAmazonのCEOとなった人物
  • ハーバード大学で学位を取得後、20代はあまり仕事にやる気が持てず、失敗続きだった
  • ハーバード大学MBAを取得後、Amazonへ入社
  • Amazonへ入社後、AWSのリーダーを経て、AmazonCEOとなる
  • どんなに大きな組織を前にしても屈しない姿勢が、リーダーとして評価されている
アンディ・ジャシー記事ポイント

アンディ・ジャシー氏とは?

アンディ・ジャシー氏とは?

2021年にAmazonのCEOとなった、アンディ・ジャシー氏の本名はアンドリュー・R・アンディ・ジャシーです。

エンジニアのバックグラウンドがあり、2006年以来、Amazon Web Services(AWS)の開発に従事してきました。

それ以前には、ハーバード・ビジネススクールでMBA(経営学修士号)を取得しています。

このような輝かしい経歴を持つアンディ・ジャシー氏ですが、どのような背景を経てこのようなキャリアを築いてきたのでしょうか?

以下の三つの段階に分けて解説します。

・勉強が得意だった学生時代
・あまり仕事にやる気が持てなかった20代
・AWSのリードからAmazonのCEOへ

1.勉強が得意だった学生時代

1.勉強が得意だった学生時代

アンディ・ジャシー氏はニューヨーク州の出身で、ハンガリー人の祖先を持つユダヤ人です。

父親はニューヨークの法律事務所でシニア・パートナーを務める上、事務所の経営委員会の委員長も務めていました。

そういったいわゆるエリート家系で育ったアンディ・ジャシー氏は、学生時代も優秀な成績を収めていました。

ニューヨーク州スカースデールの地元の、スカースデール高校に通ったのち、ハーバード大学に進学をします。

アンディ・ジャシーはハーバード大学の中でも優秀な成績を持っていました。

成績が優秀であった学生のみに与えられる、Latin Honoursの称号を取得してハーバードを卒業をすることになります。

2.あまり仕事にやる気が持てず、失敗続きだった20代

"2.あまり仕事にやる気が持てず、失敗続きだった20代 "

学生時代に優秀な成績を収めていたアンディ・ジャシーが最初にやろうとしていた仕事は「スポーツキャスター」です。

これは学生時代にメディアとスポーツが好きで、その組み合わせを実現する方法としてのキャリアでした。

ですが、就職がうまくいかず、スポーツキャスターとしてのキャリアを歩むことが出来ませんでした。

アンディ・ジャシー氏はその頃について、「当時の私には、新社会人が抱くような、責任のある仕事を担って一人前になってみせるといった強い情熱がなかった。加えて、他のキャリアを追い求めるような積極的な姿勢もなかった」と語っています。

このような挫折があり、アンディ・ジャシー氏は知人の紹介で物品販売会社でマーケティングの仕事をすることになります。

母校のハーバード大学に戻る

ここでの経験を使って同僚と起業をすることも経験しましたが、ビジネスを拡大することも出来ませんでした。

ここでアンディ・ジャシー氏が考えたのが、母校のハーバード大学に戻ることでした。

「起業の経験を経て、挽回の形で今後は自分のビジネスを大きくしていくことに注力していきたい」との目標を持ち、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得することになりました。

3.2021年にAmazon Web ServiceのリーダーからAmazonのCEOへ

3.2021年にAmazon Web ServiceのリーダーからAmazonのCEOへ

MBA取得後、アンディ・ジャシー氏は、Amazonへ入社することになります。

Amazonに入社したのは1997年、29歳のときでした。 その時の役職は、マーケティングマネージャーとして入社をしました。

Amazonへ入社後、様々な部署での仕事を経験します。

その中でも、当時のCEOのジェフ・ベゾス氏の「サポート役」として一緒に会議に出たりするなど、将来を有望視される働き方をしていたそうです。

そして、2003年に新しい部署であるAWS(Amazon Web Service)が立ち上げられ、57名をまとめるマネージャー職にジャシー氏が選ばれます。

3.2021年にAmazon Web ServiceのリーダーからAmazonのCEOへ

その後AWSは発展を遂げ、現在クラウドの分野で世界シェアは33%前後、クラウドの分野では世界1位の位置を持っています。

AWSでのキャリアを積んだ後、AWSのリーダーに抜擢されます。その後、53歳の若さでAmazonのCEOとなりました。

アンディ・ジャシー氏のリーダーとしての資質

アンディ・ジャシー氏のリーダーとしての資質

アンディ・ジャシー氏はリーダーとして高く評価されています。

その理由の一つが「論争から逃げない」ことです。

以前、Amazonが警察に「AI監視ツール」を提供しているとして、人権団体から非難されたことがありました。

その際も、人権団体や警察と真っ向から論争を行い、AWSの顔認識ソフトウェアを擁護をしました。

また、Amazonは2019年、米国防総省の「共同防衛インフラ事業(JEDI)」に対してMicrosoft Azureを提供するMicrosoftと入札競争を行ったことがありました。

どのような大きな相手でも真っ向から議論や論争を行う

その際は、Microsoftに敗れ、総額100億ドル(約1兆円)に及ぶ受注を奪われました。

入札に負けた際、アンディ・ジャシー氏は、この決定には「トランプ政権のAmazonに対する嫌悪」があると公言をしていたようです。

このように、どのような大きな相手でも真っ向から議論や論争を行うことが、リーダーとしての資質として評価されています。

社外活動としての学校経営

社外活動としての学校経営

アンディ・ジャシー氏はこうした輝かしいキャリアの一方、私生活ではスポーツや音楽を特に好まれるようです。

この趣味から、2018年からシアトルのプロアイスホッケーチーム「シアトル・クラーケン」の共同オーナーにもなっています。

また、シアトルのRainier Prepという学校の経営にも関わり、地元スポーツチームにも貢献をしています。

まとめ

アンディ・ジャシー氏は20代のころは仕事で挫折することが非常に多い人物

アンディ・ジャシー氏は20代のころは仕事で挫折することが非常に多い人物でした。

ですが、30代に入ってから頭角を表し、AWSのリーダーを経て、Amazon CEOの地位を獲得しています。

Amazonと聞くと、ジェフ・ベゾス氏を思い浮かべることも多いかもしれません。

ですが、こういったリーダーが背後にいることを頭の片隅に置き、今後のニュースをチェックしてみると面白いかもしれません。

PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部

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