2023.07.23 米メタ、新アプリ「Threads」リリース Twitterに成り代わるか
米メタは7月5日(米国時間)、新たな短文投稿アプリ「Threads(スレッズ)」の提供を開始した。7月6日のリリース予定を1日早めた。仕様変更が相次ぐイーロン・マスク率いるTwitterで利用者離れが続く中、Twitterに代わるサービスとして注目を集める。
スレッズはメタが提供する画像共有アプリ「Instagram(インスタグラム)」を元に開発された。インスタグラムのアカウントを持っていれば、フォロワーとアカウント名を引き継いで利用できる。
投稿できる文字数は最大500文字までとTwitter無料版の140文字の3倍以上。写真を重視するインスタグラムのコンセプトを踏襲し、一度の投稿に写真を10枚まで添付できる。最大5分間の動画投稿も可能だ。同社によると、英語や日本語を含む約30言語に対応しており、100カ国以上で無料利用できる。
同社最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏は、スレッズ上で「オープンで有効的な対話の公共空間を作りたい」とコメントした。Twitterは公開の会話アプリとして完璧ではなかったとし、「我々が実現すると期待している」と強調した。
スレッズの登録者数は5日で1億人超え
スレッズの登録者数はTwitterを追い上げている。ザッカーバーグ氏によると、サービス開始から7時間で登録者数は1000万人に達したという。さらに公開から5日後には1億人を超えた。
一方、Twitterは約2億4000万人の登録者を抱えるが、利用者離れも深刻だ。無料利用者に対して投稿閲覧数の制限を導入するなど、ユーザーからの批判を集めていた。
日本ではTwitter上で情報発信をする企業や自治体が多い。セガやヤフーなどの企業は先駆けてスレッズにも公式アカウントを開設した。メタは企業の取り込みを狙いながら、健全なコンテンツ作りを目指すと見られる。
【関連リンク】
・米メタ社、Twitterの競合アプリ「Treads(スレッド)」をローンチへ(Media Innovation)
https://media-innovation.jp/2023/07/05/instagram-threads-app-twitter-rival/
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock