アマゾンが年末の世界のオンライン購入シェア29%を獲得−配送スピードを重視した改善策が功を奏す
アメリカのオンライン小売業者であるAmazonは、年末のショッピングシーズンの最後の数日間において、グローバルなオンラインショッピングのシェアを大幅に増やし、配送スピードへの大規模な投資の成功を示している。
クリスマスまでの2週間にわたり、Amazonは世界のオンライン注文の29%を獲得し、感謝祭とブラックフライデーの週は21%を獲得した。
このデータは、ホリデーシーズン中に約550万件の注文データを分析したパッケージトラッキングアプリ「ルート」によって明らかになった。
配送スピードを重視したアマゾンの戦略
「ルート」のマイケル・ヤマルチノ最高経営責任者(CEO)は、「消費者の買い物の方法が大きく変化している」と指摘している。
「クリスマスまでの数日間に最優先されるものは配送予定日の厳守だ。アマゾンが2日必要だと言えば、実際に2日しか必要としない。配送のスピードと信頼の組み合わせだ」と述べた。
米アマゾン・ドット・コムは広大な物流網を全面的に見直し、全米で荷物が移動する距離を短縮させた。
日本のアマゾンジャパンにおいても、物流拠点の新設やデータセンターへの投資など、2022年投資額が過去最高の1.2兆円以上になっており、ジャスパー・チャン社長も「(通販事業の利便性で)一番大事なのは配送スピードだ」と語っている。
- 関連リンク
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アマゾン、世界のオンライン購入の29%を獲得−クリスマス前2週間に(Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-04/S6QVL8T1UM0W00アマゾン、物流拠点新設など日本への投資過去最高1・2兆円超…社長「一番大事なのは配送スピード」(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240102/k10014307161000.html
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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