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Amazon、格安スマホに参入か 米報道

米アマゾン・ドット・コムが、低価格または無料のスマートフォン事業に参入することを検討していると、米ブルームバーグが6月2日に報道した。アマゾンは通信回線を持たないことから、複数の無線通信事業者と協議していると匿名の関係者が明らかにしたという。

同社は、米ベライゾン・コミュニケーションズや米ディッシュ・ネットワーク、米TモバイルUSとの間で交渉を進めている。いずれも米国の通信事業大手だ。協議はこれまでに6週間以上続いており、米携帯通信会社3強の一角を担うAT&Tが参加したこともあったという。

可能な限り低価格で通信網を借り、ユーザーにも低価格または無料で通話サービスを提供できるようにすることを目指す。ただし、サービス開始までにはまだ時間がかかり、格安スマホ事業への参入自体が頓挫する可能性もある。

同社の広報担当者は米ブルームバーグに対し、「プライム会員向けの特典を追加することは検討しているが、携帯サービスの計画はない」とコメントした。

「プライム」会員向けサービス拡充を狙う

格安スマートフォンは、同社の有料会員「アマゾンプライム」の会員向けに提供されるという。目指す価格帯は月額10ドル(約1400円)、もしくは無料とかなり格安だ。

「プライム」会員は年間4900円(税込)または月額500円(税込)を支払うことで、配送手数料やお急ぎ便の配達料が無料になる特典を受けられる。そのほか、映画やビデオを視聴できる「プライム・ビデオ」や音楽のストリーミングサービス「アマゾン・ミュージック・プライム」、写真のクラウド保存サービス「アマゾン・フォト」などを無料利用できる。

米国では22年に年会費を値上げし、会員数の伸びが鈍化したと指摘されている。新たに「プライム」会員向けのサービスを拡充することで会員数の増加を狙う。

【関連リンク】

・アマゾン、米国のプライム会員向けに携帯電話サービスを検討-関係者(ブルームバーグ)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-02/RVML7BT0AFB401?srnd=cojp-v2

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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