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革新的な技術、原子力電池が50年間充電不要

北京貝塔伏特新能科技有限公司(Betavolt Technology)が開発に成功したと発表した「原子力電池」は、放射性同位体ニッケル63を利用して発電し、50年間の安定した発電が可能で、充電やメンテナンスが不要である。

同社は複数のモジュールを組み合わせて異なるサイズや出力の電池を作成可能で、初の製品「BV100」は世界初のコンシューマ向け原子力電池になる予定だ。

2025年には1Wの製品を予定し、充電不要のスマートフォンやドローンの実現も視野に入れている。しかし、放射性同位元素「ニッケル63」を内蔵した機器の廃棄処理に関する問題も指摘されている。

2023年5月12日には熊本県立大学と筑波大学で、同様の機器を誤って廃棄する事案が発生したが、大学側は「ニッケル63」が頑丈なステンレス容器に入っているため、処理過程で被害が発生する可能性は低く、健康や環境への影響はないと述べている。

プルトニウム238、新たなエネルギーの未来

原子力電池はNASAの火星探査車「パーシビアランス」で既に利用されており、「放射性同位体」を用いて放射線のエネルギーを電気エネルギーに変換する装置として活用されている。

「プルトニウム238」を用いた場合、その半減期は約88年と長寿命が特徴だ。しかし、コストがかかるという問題と、出力が小さいという課題がまだ存在している。放射線電池は、ダイヤモンド電池やアイソトープ電池、ラジオアイソトープ電池とも呼ばれている。

関連リンク

充電不要スマホ実現へ。中国、50年間発電し続ける民生向け「原子力電池」を開発(Yahoo! JAPANニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a57301d8b3471f02125fc540bdcc18cfbfdb194

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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