スターシップ・テクノロジーズ、資金調達に成功
デリバリーロボットの開発で知られるスターシップ・テクノロジーズが新たな資金調達で9000万ドル(約133億円)を獲得した。スカイプの共同創業者たちによって設立されたこの企業は、自律型ロボットを用いて食品や日用品の配送を行っている。
今回の資金調達を通じて、そのサービスを米国や英国欧州の国々で拡大する計画だ。スターシップのロボットはすでに複数国での配送に成功しており、CO2排出量の削減とコスト効率の良い配送手段として期待されている。
ヘインラCEOによると、「スターシップのロボットはこれまでの10年間で技術が進化し、AI技術の強化やワイヤレス充電インフラの開発にも力を入れている。デリバリーとのサービス(DaaS)は、すでに複数の企業で利用されている」とのことだ。
自動運転ロボット市場は、2024年までに340億ドル規模に成長すると予想されており、スターシップ・テクノロジーズもこの波に乗る形でサービスの提供範囲を拡大する。
日本における自律型ロボットの展開と課題
スターシップ・テクノロジーズのような革新的な取り組みは、日本国内でも注目されている。日本では、2023年4月の道路交通法改正により、小型・低速の配送ロボットの普及が加速している。
この法律の改正により、「遠隔操作型小型車」としての配送ロボットが公道での自律走行が可能になり、EC事業者や小売店からの近距離配送に新たな可能性が生まれた。
楽天グループをはじめとする企業が事業化に向けた動きを見せており、パナソニック ホールディングスなどはロボット開発に力を入れている。
しかし、これらの配送ロボットが実用化に向けて直面している課題もある。スタッフがロボットに随行する必要がなくなった一方で、遠隔監視・操作のための体制構築が求められている。
日本における配送ロボットの今後の普及と発展には、法的な環境整備に加えて、技術的な進歩が鍵を握るだろう。
- 関連リンク
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日本のTDKも出資する「出前ロボット」のスターシップ社が133億円を調達(forbes)
https://news.yahoo.co.jp/articles/69c74cfc0a2ba0680bc7e32345a9658b2bf10e2a
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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