Google、早くもGemini 1.5を発表
Googleは、AIの未来を塗り替える新しい一歩として、「Gemini 1.5」を発表した。先代の「Gemini」に続き、このモデルは計算量を抑えつつ、前モデル「1.0 Ultra」と匹敵する品質を実現するとしている。
特に進化したのは、ロングコンテキストへの理解で、従来モデルの限界を大きく超える100万トークンの情報処理能力を持ち、これまでにない大規模なデータを一貫して扱えるようになった。
新たなMixture-of-Experts（ミクスチャー・オブ・エキスパーツ）アーキテクチャの導入により、効率的なトレーニングとサービスの提供が可能になり、15日からは限定プレビューがデベロッパーと企業向けに開始された。
このスタンダード版Gemini 1.5 Proは、動画、音声、コード、文書といった複数形式のデータを網羅的に分析することが可能で、Googleのエコシステムにおいてもその力を発揮することが期待されている。
ビジネスへの新たな可能性
Gemini 1.5の巨大なコンテキストウィンドウには、CEOのSundar Pichai（サンダー・ピチャイ）も特に注目しており、「ユーザーはより大規模なクエリを処理し、膨大な情報を一度に確認することができる」と話している。
この100万トークンという新しい基準は、ビジネスにおいても有用性が高く、財務記録の調査や映画制作など、多様な業務に活用できることが示されている。
現在、Gemini 1.5はGoogleのVertex AIおよびAI Studioを通じて限られたユーザーにのみ提供されているが、その広範なリリースが準備されている。
さらに、Googleはこのモデルの安全性と倫理的境界もテスト中であり、AIの開発競争において新たなマイルストーンを打ち立てている。OpenAIとの競争が続く中で、Googleは独自の強みを活かしたAIツールの構築に力を入れており、これからのAI技術の進化に大きな期待が寄せられている。
- 関連リンク
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次世代モデル、 Gemini 1.5 を発表（Google Japan Blog）
https://japan.googleblog.com/2024/02/gemini-15.html
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TEXT：PreBell編集部
PHOTO：iStock
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