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YouTube、AIによる動画改変への新ルール発表

YouTube は生成AI等で改変・合成された動画に、ラベル付けを義務付ける新たな施策を発表した。数週間後にCreator Studioに新機能が追加され、動画の説明欄やプレーヤー上に「プロモーションを含みます」ようなラベルが表示される。

クリエイターはチェックボックスを選択し、該当動画がAIを使用したものであることを開示しなければならない。

ラベル付け対象となるのは、人物の顔を別人に変換したり、元の映画に登場しない有名人を出演させたりする動画だ。医療専門家の助言を音声シミュレーションしたり、実在する都市を攻撃する様子をリアルに描写したりした動画も該当する。つまり、現実と区別がつきにくい動画がターゲットとなる。

一方、美顔フィルタの適用や車の動きを見せるための背景合成、過去の音声補正、アニメでのAI生成物体の利用など、非現実的な内容や軽微な編集は開示対象外となる。開示義務を怠ると、YouTubeから動画削除やパートナープログラム参加停止などのペナルティが課される可能性がある。

YouTubeとAI法の共通の目指す方向性

このYouTubeの新ルールは、5月に施行される欧州「AI法」とも軌を一にしている。AI法はAIシステムの濫用防止を目的とした法的規制であり、YouTubeのラベル義務化は視聴者への透明性確保を目指すプラットフォーム側の自主的取り組みだ。

しかし、両者は AI技術の健全な発展と人々の権利保護という同じ方向性を持つ。このように、AIの適正利用を様々な側面から推進する多角的なアプローチが、AI恩恵を最大化しつつリスクを回避するために重要になってくる。

【関連リンク】

・クリエイターが改変または合成されたコンテンツを開示するための支援方法(YouTube Official Blog)
https://blog.youtube/news-and-events/disclosing-ai-generated-content/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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