急伸するハイセンスのグローバル展開
サッカー欧州選手権の開幕を控え、100インチの大型テレビが世界市場の注目を集めている。英調査会社オムディアの発表によると、2023年第1四半期の100インチテレビの世界出荷台数は前年同期の2.2倍に達した。その中で、中国家電大手ハイセンスブランドが56.4%の圧倒的なシェアを獲得し首位に立っている。
ハイセンスは中国だけではなく、ドイツ、イタリア、英国などの主要市場でもトップクラスのシェアを獲得している。「高級製品の海外進出」と「現地生産・販売体制」の強化に注力してきた。
さらに自主開発のAI「星海」を活用し、欧州選手権の公式スクリーンでファンへの臨場感あふれる視聴体験を提供する。
日本市場にも浸透する中国テレビ
かつて日本のテレビ界を牽引してきた東芝の技術を継承するREGZAブランドがハイセンスの一部となり、それが同社の高画質・高コストパフォーマンスを実現する原動力になっている。
REGZAは国内メーカー最高峰の画質を持ち、ハイセンスがその技術を共有。新たに取り入れたミニLEDや量子ドットなど最新技術と組み合わせたことで、国内製品を上回る性能を実現しながら、6万円台の低価格を実現した。
こうした高コスパが評価され、日本国内でもハイセンスの人気が急上昇している。かつて国産メーカー筋に守られてきたテレビ市場に、中国勢が食い込む環境が整ってきたのである。
【関連リンク】
・中国家電大手ハイセンス、100インチテレビ市場で世界首位(AFPBB News)
https://www.afpbb.com/articles/-/3523664?act=all
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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