Apple、iPhone 16シリーズで画期的なバッテリー交換技術を導入か
海外メディアの報道によると、Appleの今年後半に発売予定の次期フラッグシップモデル「iPhone 16」シリーズでは、画期的なバッテリー交換技術が導入される見込みだ。
現在のiPhoneのバッテリー交換は複雑な作業を必要とし、一般ユーザーには難易度が高い。専用トレイや機械が必要なだけでなく、ピンセットで慎重に粘着テープを剥がすといった繊細な作業も求められる。しかし、iPhone 16シリーズでは、こうした状況が大きく変わるかもしれない。
iPhone 16シリーズでは、金属で覆われたバッテリーに低電圧の電流を流すことで、素早く筐体から取り外すことができる新技術が導入されるという。「電気的誘導接剤剥離」と呼ばれるこの技術により、バッテリー交換にかかる時間とコストの大幅な削減が期待されている。
この新技術では、ユーザーが自らiPhoneの筐体を開ける必要はあるものの、必要な工具やコストは大幅に削減される見込みだ。全体的な作業の簡略化は、ユーザーにとって大きなメリットとなるだろう。
国際的な規制や「修理する権利」への対応も
Appleがバッテリー交換技術の革新を目指す背景には、国際的な規制や「修理する権利」の法律への対応もある。欧州連合(EU)は2025年までに、スマートフォンメーカーに対し、所有者が簡単に入手できる工具を使用してバッテリーを交換できるよう義務付ける予定だ。Appleの新技術は、この規制に先んじて対応するものとなる。
さらに、米オレゴン州などで成立した「修理する権利」の法律は、メーカーが未承認の修理が行われた場合に機能を無効にすることを禁止している。Appleは新たなパーツペアリングのポリシーを導入し、iPhone 16シリーズからユーザーが自由に部品を交換できるようにする見込みだ。
これらの変更により、iPhone 16シリーズは近年のiPhoneの中で最も消費者に優しいモデルになると期待されている。iPhone 16シリーズの発売までにはまだ時間があるが、Appleが画期的なバッテリー交換技術を通じて、ユーザーの利便性向上や環境問題への貢献に取り組んでいることは間違いない。今後のさらなる発表に注目したい。
【関連リンク】
・AppleがiPhoneのバッテリー交換を簡素化するため電気誘導接着剤剥離技術をiPhone 16で導入か、EUの規則準拠が理由(Gigazine)
https://gigazine.net/news/20240701-apple-iphone-battery-replaceable/
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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