シトロエン、欧州向け車種へのChatGPT搭載を発表 より快適な車内空間を提供
フランスの大手自動車メーカーのシトロエンは、欧州向けの『C4』、『C4 X』、『C5 X』、『ベルランゴ』、『スペースツアラー』、『ベルランゴバン』、『ジャンピー』にOpenAI開発のChatGPTを搭載すると7月25日発表した。
ChatGPTは、音声認識および対話型AIを開発するSoundHound社の音声・オーディオ認識システムを使用し、ドライバーや同乗者の運転をサポートしたり快適性を向上させるインフォテインメントシステムに統合される。
これにより、搭載車の車内での双方向的な体験がより進化すると共に、ドライバーや同乗者へ一層快適な空間の提供が期待される。
「Hello Citroen」と呼びかければ、自然な対話で複雑な質問にも回答
これまでもシトロエンは音声認識システムを導入していたが、ChatGPTの統合により自然言語処理機能が向上し、より正確かつ迅速な音声認識が可能になる。ドライバーは車両と自然な対話をするようにエアコンの温度設定を行ったり、目的地へのナビゲーションなどさまざまなタスクを音声コマンドにて実行できる。その上、複雑な質問に対しても回答し、旅行のアドバイスをするなど、ドライビング以外のユーザーサポートも可能だ。
5月に実施された新システムのテストでは、音声の誤認識は約68%減少し、音声認識システムの使用率を約70%も向上させた結果となった。ChatGPTは既存の音声アシスタントと同様に「Hello Citroen」と呼びかけるか、ステアリングホイールの音声認識ボタンを押すか、ディスプレイのマイクロフォンウィジェットをタップして起動させることで利用できる。
ChatGPTの導入によってさまざまなシトロエンユーザーにとって有益な情報提供が可能となった。例えば、教育的なクイズやゲームの提供で長距離ドライブを楽しい学習の場に変える。また、買い物リストの整理や近くの遊び場の検索、家族向けのレストランを選定するなど、日常生活をトータルでサポートする機能を備えた。
ChatGPTはConnect PLUSパックというパッケージに含まれ、無料試用期間は1年間だ。無料期間終了後は月額9.9ユーロでサブスクリプションを更新できる。
【関連リンク】
・シトロエン、「ChatGPT」を車載化…欧州向け『C4』や『ベルランゴ』に(レスポンス)
https://response.jp/article/img/2024/07/30/384618/2028459.html
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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