GameWithの業績と新規事業の進捗 ニュース

GameWithの業績と新規事業の進捗

ゲーム攻略サイト「GameWith」を運営する株式会社GameWithは、2025年第1四半期(6-8月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比11.7%減の8億700万円、営業損益は1億800万円の赤字と、厳しい結果が見られた。

主力の攻略サイト事業では、大型ゲームタイトルのリリース減少や広告市況の悪化によりPV数と単価が減少。また、新規事業「GameWith光」やNFT事業への先行投資が重なり、赤字転落の要因となった。

しかし、新規事業の一部では好調な動きも見られる。光回線契約者数は累計4,700件に達し、NFTゲーム「EGGRYPTO」はアニメとのコラボイベントが成功し、月次売上が過去最高を記録した。

GameWithは、主力事業の成長鈍化を受け、新たな収益源として「アプリ外課金」への展開に期待を寄せている。近年、App StoreやGoogle Playストアの手数料に対する業界からの批判や、法規制の強化により、ウェブサイトを介した「外課金」が注目されている。

同社は「GameWithのサイト内に決済機能を追加することを検討中」とし、ゲームパブリッシャーの収益性向上とユーザー体験の向上を目指す方針を示した。

デジタルガレージとの提携と今後の方針

こうした新規展開を支えるため、GameWithは株式会社デジタルガレージとの戦略的パートナーシップを発表。両社は、アプリ外課金の普及によりユーザーとゲーム会社の双方にメリットを提供し、共同で新たなビジネスモデルを構築していく。

この提携を通じて、GameWithのゲームメディアとデジタルガレージのサービスを融合させ、ゲーム業界における収益モデルの多様化を図る。特に、2024年6月に成立した「スマホソフトウェア競争促進法」の影響で、スマホゲーム・アプリ市場は転換期を迎えており、GameWithもその一端を担おうとしている。

具体的には、GameWithの攻略サイト内で独自の決済プラットフォームを構築し、これまでアプリ内課金に限定されていたゲーム内通貨などの購入手段を拡充。これにより、スマホゲーム業界全体の収益性向上を図り、アプリ外課金市場でのリーダーシップ確立を目指している。

GameWithはこの新たな取り組みを通じ、「ゲームをより楽しめる世界を創る」という経営理念の実現に邁進している。広告収入減や市場の停滞という課題の中、新たな収益源の発掘と戦略的提携によって、今後の動向に業界の注目が集まっている。

【関連リンク】
・GameWith、第1四半期(6~8月)決算は売上高11%減、1億800万円の営業赤字を計上 市場の成長鈍化や広告市況の悪化でメディア事業が苦戦(gamebiz)
https://gamebiz.jp/news/393817

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

超高速 So-net 光 10ギガ新登場! 割引特典 戸建もマンションも月額基本料金6,720円が最大12カ月無料!

この記事を気にいったらいいね!しよう

PreBellの最新の話題をお届けします。

TOPへ戻る