AIで個別化を進めるKakao Style、ファッションプラットフォームで急成長
韓国のKakao Styleが運営するオンラインファッションプラットフォーム「zigzag(ジグザグ)」が、AIを活用した個別化サービスで顧客のショッピング体験を革新している。
同社は2017年からビッグデータを活用した個別化推薦を開始し、現在は利用者の行動データをもとに最適な商品を推薦するAIシステムを採用。2023年8月にはアプリを個別化中心の構造に改編し、商品推薦に加えて、プロモーションやバナーも利用者ごとに異なる内容を表示するシステムを整備した。
この取り組みにより、zigzagの取引額は著しい成長を遂げている。2016年に2000億ウォンだった取引額は、2021年には女性特化のファッションプラットフォームで初めて年間1兆ウォンを突破。また、40〜50代向けの新規サービス「posty(ポスティ)」も好調で、AIモデルの高度化により顧客の商品探索を効率化している。
2023年度には過去最高の業績を記録
Kakao Styleの2023年度の業績は、厳しい経済環境下にもかかわらず、売上高が前年比62%増の1,650億ウォンと過去最高を更新した。特筆すべきは、主力サービスのzigzagが2019年以来4年ぶりに年間営業利益で黒字転換を達成したことだ。これは、ビッグデータとAIを基盤としたマーケティングコストの効率化や、東大門市場における「直行配送」サービスの成功が寄与している。
新規事業postyも年間150%の成長率を維持し、取引額が1,000億ウォン台を達成。同社は今後、zigzagとpostyを両軸に10代から60代以上までを網羅する女性ファッションの「ワントップ」としての地位確立を目指している。
日本でも、ZOZOが運営する「WEAR」が同様のAI活用を進めている。アジア圏でのファッションプラットフォームにおけるAI活用の潮流が加速している。
【関連リンク】
・AIで「ピッタリな服」を提案…韓国ファッションプラットフォーム、個別化サービス強化で急成長(KOREA WAVE)
https://x.gd/MUMAh
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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