ドコモ、オンライン契約時の本人確認を強化へ、JPKI導入
NTTドコモは、オンライン専用プラン「ahamo」と「irumo」の新規契約時の本人確認方法として、マイナンバーカードを活用した公的個人認証サービス(JPKI)を導入する。ahamoでは3月4日から、irumoでは3月25日から適用される予定だ。
JPKIは、マイナンバーカードのICチップ内に保存された電子証明書を利用して、本人確認を行う仕組みである。従来の手続きでは、運転免許証やパスポートを撮影し、それをシステムで確認する方法が一般的だったが、JPKIの導入により、書類の撮影が不要となる。これにより、手続きの簡素化や審査時間の短縮が期待される。
NTTドコモは、すでに「d払い」や「dアカウント」などのサービスでJPKIを導入している。今回、ahamoとirumoの契約手続きにも採用することで、より安全な本人確認の仕組みを提供することを目指している。
夏にはeKYCの追加導入でさらなる強化
さらに2025年夏から、ICチップの読み取りに対応したeKYC(電子本人確認)も導入される予定だ。eKYCでは、本人確認書類に内蔵されたICチップ情報と容貌画像を照合することで、より厳密な本人確認が可能となる。
この仕組みを活用すると、契約者本人の容貌とICチップの情報が一致するかどうかをシステムが自動で判別できるため、第三者による「なりすまし」契約を防ぐ効果が期待される。また、これらの認証手段はNFC対応のスマートフォンで利用できるため、利用者は特別な機器を用意する必要がない。
オンライン契約の普及が進む中、不正利用のリスクも増加している。特に、他人の個人情報を悪用した不正契約や詐欺が問題視されている。NTTドコモの取り組みは、このような課題に対応するものとなりそうだ。
【関連リンク】
・ドコモ、ahamo/irumo契約にマイナンバーカード「容貌画像+ICチップ」追加 “なりすまし契約”防止へ(ITmedia Mobile)
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2503/03/news170.html
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:Freepik
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