自動化サービス「n8n」がAI導入で急成長、資金調達90億円の背景
自動化プラットフォーム「n8n」が5500万ユーロ(約90億円)の資金調達に成功した。2025年3月時点で、n8nは3000社以上の企業顧客と約20万人のアクティブユーザーを抱え、業務効率化を求める多くの企業に利用されている。
n8nは2019年にドイツ・ベルリンで設立された。特徴は、オープンソースでありながらセルフホスティングが可能な点だ。無料で利用できる範囲が広く、プログラミング不要でさまざまなサービスを連携できるため、多くのユーザーを獲得してきた。
転機となったのは2022年のAI導入だった。当初、AI機能の利用は限定的だったが、AI活用の流れが強まるにつれn8nの需要が急増。これにより、収益は導入前の5倍に拡大した。こうした成長を背景に、今回のシリーズB資金調達が実現した。投資ラウンドはHighland Europeが主導し、HV CapitalやSequoia Capitalなどの大手投資家が参加している。
n8nの技術と市場への影響
n8nの強みは「フェアコード」の考え方に基づくオープンな仕組みと、直感的なワークフロー構築にある。フェアコードとは、開発者がオープンソースのコードを自由に利用できる一方で、商用利用時には適切な対価を支払う仕組みを指す。これにより、開発者コミュニティとの良好な関係を維持しながら、持続可能な成長を可能にしている。
また、AIの導入により、n8nの利便性は大きく向上した。従来はコードを書かなければならなかった処理も、自然言語で指示を出せるようになり、非エンジニアでも簡単に業務の自動化ができる。オーバーハウザーCEOによると、現在のn8n利用者の75%がAI機能を活用しており、AIを業務に組み込む動きが加速していることがわかる。
市場全体を見ても、業務自動化の需要は拡大している。IFTTTやZapierといった競合が存在するなか、n8nはオープンソースとAIを組み合わせた独自の立ち位置を確立。今回の資金調達を通じて、特に米国市場でのさらなる展開を進めていくとみられる。
【関連リンク】
・IFTTTのように異なるアプリ同士を連携させるサービス「n8n」が約90億円の資金調達に成功、AI対応に転換して収益が5倍に(Gigazine)
https://gigazine.net/news/20250325-n8n-raised-55-million-euro/
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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