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インドのクイックコマース市場の急成長

インドのクイックコマース企業、Zepto(ゼプト)が注目を集めている。2024年6月21日、ゼプトは評価額約5750億円で約1060億円の資金調達を発表した。この評価額は前回の調達ラウンドから約2.6倍に上昇している。

ゼプトは食料品から玩具まで幅広い商品を迅速に配達するサービスを提供し、インド最大のクイックコマース企業の1つに成長した。2025年3月までの流通取引総額は約1597億円を突破する見通しだ。

現在、ゼプトはムンバイ、バンガロール、デリーなど11都市で事業を展開している。共同創業者でCEOのアディット・パリチャ氏によると、さらに都市を増やす予定だという。

ゼプトは事業拡大に伴い、エンジニアリングやオペレーションなどの各部門で積極的な採用を検討している。現在の従業員数は1,000人近くだ。インドでは、食料品や雑貨を分単位で届けるクイックコマース企業の設立が相次いでおり、競合にはBlinkitやInstamartなどが挙げられる。

クイックコマースの特徴と課題

クイックコマース(Qコマース)は、注文からおよそ30分程度で商品を配送する即配サービスである。注文は基本的にオンラインで行われ、ダークストアと呼ばれる無人店舗や提携店舗などから商品の発送が行われる。商品の配送は、専属の配達員やフリーランスのギグワーカーによって行われる。

新型コロナウイルスの蔓延によって不要不急の外出を控えるように生活習慣が変容したことを背景に、クイックコマース市場は拡大した。しかし、その一方で配達員の確保や交通事故のリスクなど、課題も浮き彫りになった。

今後、ゼプトを始めとするクイックコマース企業が、これらの課題にどのように対応し、持続可能なビジネスモデルを構築していくかが注目される。

【関連リンク】

・インド発クイックコマースのゼプトが評価額5700億円、GMVは1600億円超へ(Forbes JAPAN)
https://forbesjapan.com/articles/detail/71915

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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