プロが教えるPCのキーボード掃除。水道水で拭き掃除はNGな理由とは!?
大掃除シーズンにやっておきたい「デジタルデバイス大掃除」特集第3弾。これまでイヤホンとイヤホンジャックの掃除方法を紹介してきましたが、今回は「キーボード」の大掃除方法を取り上げます。いくらスマホが普及したとはいえ、毎日の仕事でパソコンを使うという方も多いはず。汚れはもちろん、不具合を起こすことのないようにキーボードの正しい掃除方法を確認しましょう。
目次
VAIOが教えるキーボードの正しい掃除法
教えてくれたのはVAIO!
今回キーボードの掃除方法を教えてくれるのは、「VAIO」を製造・販売するVAIO株式会社の上田さんと宮崎さん。普段は製品の修理やカスタマーサポートを担当されているおふたりに、自宅でできるキーボードの掃除方法を教えていただきました。
VAIOが教えるキーボードの正しい掃除方法
キーボードの掃除で注意したいのは、そのキーボードの構造。キートップ(文字入力をするときにタッチする部分)を外せるタイプか否かで大きく掃除方法が異なります。最近はキートップを外せない構造のものが多く、VAIOもこのタイプのキーボードを採用。今回紹介する掃除法はキートップを外さずに行います。無理にキートップを外すと故障の原因となりますのでご注意ください。
まずは家電量販店で販売されているスプレー式のエアダスターを用意。目に見える大きなゴミは、このエアダスターを使って吹き飛ばしてしまいましょう。
ちなみにVAIOの修理工場などで使用されているのは、大型のコンプレッサーにつないだエアダスターだそうですが、ご家庭でのメンテナンスにはこのスプレー式で十分です。
やわらかめのクロスに薬局などで購入できる精製水(純水)をクロスが湿るぐらい含ませて、キーボードをサッと拭きましょう。
精製水とは、ミネラルや塩素など余分な成分が含まれていない水のこと。余分なものを取り除いた水なので拭き上がりもきれいになります。精製水は薬局などで購入することができますよ。
一方、水道水には余分な成分が含まれているので、拭いた後のキーボードに白い跡が残ってしまうことがあるので掃除には不向き。さらに、使ってしまいがちなのがアルコール除菌シートですが、これもNG! アルコールが塗料に影響してしまい、黒かったキーボードが白くなるなど、色落ちの原因になることがあります。
そして拭き方にもひとつポイントが! ガシャガシャと左右や上下に強く拭くのではなく、左から右、もしくは右から左へと1方向にのみ拭くようにしてください。左右や上下に折り返しながら強く拭くと、本来は外れない仕様のキートップが外れてしまう危険性があるのです。
硬いクロスを使用すると、キーボードに傷がついてしまう可能性があるほか、タオルなどのように起毛していて目の粗いものだと、キートップの端に引っかかって外れてしまう危険があります。家電量販店などで売られているPC用のクロス(やわらかい特殊な布)を使うようにしましょう。
ちなみにこの掃除方法はキーボードだけでなく、パソコンのボディー全体に応用可能です。ただし、USB等の端子部には触れないようにご注意を。
「気になったらすぐ」がキーボード掃除のオススメ
「パソコンをご家庭で決まった場所に置かれている場合、1週間ほどでホコリがたまると思います。気がついたらエアダスターで掃除しておきましょう。それと、お仕事で毎日使っているという方は、日々、油脂やほこりがたまっていきます。目についたときにこまめに拭いてさえおけば、汚れがたまることなく掃除も簡単にできますよ」と、VAIO宮崎さん。
やはり、さきに掃除方法をご紹介したイヤホン同様にデジタルデバイスの掃除は「こまめに」が基本のようです。年末の掃除をキッカケに、定期的に掃除をすることで故障など不具合のリスクを下げてくださいね。
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