2021.06.04 Wi-Fiルーターの使い方は2種類ある？アクセスポイントモードとルーターモードの機能をご紹介

ルーターモードはWi-Fiルーターを使っている人であれば機能は想像しやすいと思いますが、アクセスポイントモードを知らない人は多いでしょう。

機能をよく知らないまま利用するのでは、持っているWi-Fiルーターの性能を十分に発揮できません。本記事ではWi-Fiルーターに備わっているアクセスポイントモードとルーターモードの機能やメリットなどをそれぞれご紹介いたします。

まずはルーターモードからご紹介いたします。

ルーターモードはモデムやONUにつなぎ、インターネットに有線接続できる端末数を増やす機能です。契約したプロバイダからレンタルしたモデムやONUにルーター機能が無い場合、または無線LANの接続台数を増やしたい時などに使います。

インターネットに有線接続できる端末数を増やせるルーターモードは、有線接続に限らず、無線LANに同時接続できる端末数も増やせます。このモードに切り替えるタイミングは、下記の通りです。

・レンタルしたモデムやONUにルーター機能が無い
・同時に接続したい端末が多い

インターネットに同時接続したい端末が多い時は、モード切り替えを行うと良いでしょう。

ルーターモード中のメリットは、同時接続できる端末を増やせることでしょう。

ルーター機能の無いモデムやONUを使用すると、インターネットに同時接続できる端末数が限られてしまいます。ルーターモードに設定しておくと、同時に接続できる端末数を増やせます。

また、ルーター機能を持つモデムやONU、Wi-Fiルーターがあってもルーターモードを二重に設定しておくと、同時接続数をさらに増やすこともできます。

ルーターモード中のデメリットは、アクセスポイント機能が利用できない点です。

また、同じモードに設定したルーターが2つ以上あると、本来の通信速度よりも遅い速度でインターネットを利用しなければなりません。

アクセスポイントモードはブリッジモードとも呼ばれ、Wi-Fiルーターを無線LANの親機として利用する機能です。パソコンやスマートフォンなどを無線で接続したい時に切り替えるモードと考えると違いが分かりやすいでしょう。

アクセスポイントは、自宅で利用する有線LANを無線LANに変換する機器を指しています。

例えば有線接続されたモデムとアクセスポイントモードに切り替えたWi-Fiルーターを接続。Wi-Fiルーターを無線LANの電波発信源として使い、パソコンやスマートフォンをインターネットに無線接続できるようになります。

有線でインターネットに接続し、小さな通信基地局を作るアクセスポイントモードを切り替えるタイミングは、下記の通りです。

・有線のみのインターネット環境に無線LANも利用したい
・モデムやONUにルーター機能が備わっている

インターネット環境が無線LANを利用できない状態にある場合、このモードに設定しておくと良いでしょう。

また、Wi-Fiルーターの中には、ルーターモードとアクセスポイントモードが自動で切り替わるAUTOモードも存在します。利用する機器によってAUTOモードがあるのかも異なりますので、詳細は使っているWi-Fiルーターをご確認ください。

アクセスポイントモード中のメリットは、無線LANが利用できる環境を作れることでしょう。

例えばモデムやONUが有線接続しかできない場合、アクセスポイントモードに切り替えたWi-Fiルーターをつなぐだけで無線LANの利用ができます。また、モード中のデメリットは、ルーター機能が使えない点です。

それぞれのモードは、モード切り替えスイッチかWi-Fiルーターの設定画面から変更できます。

モード切り替えスイッチから変更する場合は、Wi-Fiルーターの電源を一度切り、LANケーブルの差込口がある背面などを確認してみましょう。別のモードに切り替えるスイッチを見つけたら、モードを切り替えて再度電源をつけます。

Wi-Fiルーターの設定画面から変更する場合は、利用するルーターによって詳細な操作が異なります。購入したルーターの説明書やメーカーのホームページをご確認ください。

ルーターモードとアクセスポイントモードの機能やメリットなどを紹介しました。

意味が分からないまま間違った使い方をしてしまいそうなのがルーターの二重設定。同時接続する端末数が多くない限りは、二重ルーターの設定は接続速度が遅くなるため避けておくと良いです。

それぞれのモードは利用する環境によって使い分けることで、快適なインターネットライフを楽しめるでしょう。

PHOTO：PhotoAC/Unsplash/Pixabay/Pexels
TEXT：PreBell編集部