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ChatGPTのGPT-4とは?GPT-3.5やGPT-4Turboとの違いや、できることを解説!

ChatGPTのGPT-4とGPT-4Turboは、OpenAI社が開発した対話型AIです。

無料のGPT-3.5よりも高精度な受け答えが可能で、データ・画像の分析や追加機能が業務効率化を一層進化させます。

近年、社内業務の効率化やAIプロダクト開発など、多様なシーンで活用が広がり、そのなかでGPT-4・GPT-4Turboは最新かつ最もパワフルなモデルとして注目を集めています。

この記事ではGPT-4の魅力とその特徴、GPT-3.5やGPT-4Turboとの違いまで、くわしく解説します。

GPT-4とは?

GPT-4はOpenAIが開発した自然言語処理AIモデルで、人間のような自然な会話を生成します。

これはテキストベースのチャットAIで、ユーザーの質問や要望に対して適切な回答を提供します。

2024年現在は、GPT-4TurboがChatGPTの最新版です。

GPT-4の料金

GPT-4やGPT-4Turboは、ChatGPT Plusの月額20ドル(日本円で約2,900円)の加入で使用可能です。

APIサービスは初回18ドル分のクレジットが付与され、それを超えると従量課金となります。

GPT-4、GPT-3.5、GPT-4TurboのAPI料金は、以下のとおりです。

GPT-4 Turbo GPT-4-32k GPT-4 GPT-3.5-turbo-16k GPT-3.5-turbo-4k GPT-3.5-turbo
入力料金 0.01ドル/1000トークン 0.06ドル/1000トークン 0.03ドル/1000トークン 0.001 ドル/1000トークン 0.0015ドル/1000トークン 0.003ドル/1000トーク
出力料金 0.03ドル/1000トークン 0.12ドル/1000トークン 0.06ドル/1000トークン 0.002ドル/1000トークン 0.002ドル/1000トークン 0.006ドル/1000トーク

GPT-4はGPT-3.5やGPT-4Turboとどう違うのか?

GPT-4、GPT-3.5、GPT-4Turbo、それぞれの違いは、パラメーター数、訓練データ量、処理能力などです。

以下で、くわしく解説します。

パラメーター数の向上

OpenAIが開発したGPT-4、GPT-4Turboは、GPT-3.5の5倍以上のパラメーター数を誇ります。

そのパラメーター数は推定1兆7,600億個で、GPT-3.5の強化版として表現力も向上しています。

GPT-3.5のパラメーター数は3,550億個で、GPT-4やTurbo以前に利用可能だった最大の言語モデルでした。

これらのGPTモデルのサイズからは、OpenAIが非常に大きなデータセットを使用してモデルのトレーニングを行っていることがわかります。

ユーザーの意図にフィットする回答

GPT-4とGPT-4Turboは、以前のバージョンであるGPT-3.5と比較して、いわゆる「ハルシネーション」と言われる、不正確な情報を生成する傾向が大幅に削減されています。

GPT-3.5よりもはるかに広範囲にわたるデータセットを用いて訓練されているため、より複雑な問いに対する深い理解を可能にし、詳細かつ関連性の高い回答の整合性を大幅に向上させています。

結果として、ユーザーの意図に合致した答えを出しやすくなっており、より信頼性の高い情報交換が期待できるようになりました。

高精度な日本語対応

GPT-3.5までは日本語における表現の確度に制限がありましたが、GPT-4・GPT-4Turboではこの点での大きな進化を遂げています。

OpenAIのパフォーマンステストでは、英語における以前のモデルのスコアを上回るほどの高水準の日本語能力を示しており、より流暢で自然な言葉遣い、柔軟な言語理解と表現能力が向上しています。

日本語の綴り、文法、文脈の正確な捉え方が改善され、日用的な対話から専門的な内容まで、より高いレベルでの対応が可能になりました。

複雑な問題解決への力

GPT-4・GPT-4Turboは複雑な問題を解決する能力においてもGPT-3.5を凌駕します。

特にプログラミング関連のコード生成や、論理的推論が必要とされる文章作成において、その正確性と効率は格段に向上しました。

これは、技術的な文書の作成、ソフトウェアの開発、データ分析といった領域において、AIのアシスタントとして頼りになる存在であることを意味しています。

プライベートの使用だけではなく、ビジネスや学術的な課題に対する解決策の提供においても、その応用範囲は一層広がっています。

2023年4月までの情報に対応

GPT-4とGPT-4TurboはGPT-3.5と異なる学習データを持っています。

GPT-3.5は2022年1月までのデータで学習しているため、2022年2月以降の出来事や新しい情報については回答できません。

一方、GPT-4とGPT-4Turboは2023年4月までの情報を学習しています。

これは、2023年10月下旬に行われたアップデートにより学習されました。

ただし、それ以降のデータは学習していないため、最新の情報については別途最新の情報源を参照する必要があります。

プロンプト(prompt)の長文が可能

GPT-4とGPT-4Turboは最大25,000文字の長文に対応でき、長い文書を分割せずに要約や翻訳が可能になりました。

300ページを超える長い文書や本をまるごと一冊読み込ませることが可能になり、活用の幅が大きく広がりました。

GPT-3.5は5,000文字まで対応しています。

テキストと画像の入力に対応したマルチモーダル

GPT-4やGPT-4Turboはマルチモーダル機能を持ち、テキストだけでなく画像入力も処理できます。

これにより、ユーザーが提供した画像を分析し、関連する質問に答えることが可能になりました。

例えば、画像のようにテーブルの素材、花瓶の形や色、置物が鳥であることまで詳細に伝えてくれます。

※画像はBingのGPT-4により回答

GPT-4でできること

GPT-4やGPT-4Turboは、カスタマーサポート、購買サポート、エンターテイメント、AIアシスタント、データ分析、マーケティングなど、多岐にわたる領域で活用可能です。

顧客からの問い合わせへの自動応答、製品推薦、インタラクティブなエンターテイメントの提供、日常タスクの管理、トレンド分析、コンテンツ作成など、多機能性と高度なテキスト生成能力を活用して、業務の自動化と効率化を実現します。

ただし、出力スピードはGPT-3.5に劣り、高度な統計処理やビッグデータ処理には専用のデータ分析ツールが適切です。

DALL·E 3による画像生成

2023年9月21日に公開した画像生成AIサービス、DALL‐E3は、Bing Image Creatorを通じてGPT-4やGPT-4Turboで利用可能です。

Microsoftアカウントを通じてDALL-E 3に無料でアクセス可能で、3時間あたり40メッセージ分が使えます。

GPTsでChatGPTをカスタマイズ

GPTsは、固有のデータやスキルを組み合わせて、ユーザー独自のオリジナルGPTを作成する機能です。

GPT-4やGPT-4Turboを利用できるChat GPT Plusユーザーは、この機能を利用することができます。

ベースとなるChatGPTに文書やファイルを提供し、独自の指示に従ってカスタマイズすることが可能です。

カスタマイズしたGPTsは他人と共有したり、さらには販売して利益を得ることも可能です。

特別な知識は不要で、カスタマイズ作業はチャット形式で行えます。

まとめ

ChatGPTのGPT-4やGPT-4TurboはOpenAIが開発した対話型AIであり、GPT-3.5よりも高精度な応答と業務効率化能力を持っています。

複雑な問題解決にも優れており、出力精度はGPT-3.5を上回りますが、出力スピードが緩やかな特徴があります。

そのため、プロンプトの種類によってはGPT-3.5と使い分けるべきでしょう。

GPT-4・GPT-4Turboの特徴を理解すると、ChatGPTの有料版をより便利に使用できます。

また、ChatGPT以外でもBing AIなどの無料サービスにより、GPT-4を活用することもできますので、ぜひお試しください。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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