2024.05.24 iPhoneのVPNとは?メリットと注意点、設定する方法!
ここ最近、iPhoneでインターネットを安全に利用したいと考える人が増えています。
カフェや公共の場でフリーWi-Fiを利用する際、第三者からの覗き見やハッキングなど、セキュリティに対する不安は尽きません。
そんな中、注目を集めているのが「VPN」です。
しかし、VPNとはそもそも何なのか、どのようなメリットや注意点があるのか、設定方法は?と、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、iPhoneでVPNを利用する上での基本的な知識から、具体的な設定方法までをわかりやすく解説します。
VPNを使って、より安全で快適なインターネット環境を手に入れましょう!
目次
VPNはVirtual Private Networkの略で、日本語では仮想プライベートネットワークと呼ばれます。
簡単に言うと、インターネット上で安全なトンネルを作り、その中で通信を行う技術のことです。
IPアドレスがVPNサーバーのIPアドレスに置き換わり通信内容が暗号化されます。
これにより、ISP(インターネットサービスプロバイダ)や第三者からオンライン活動を見られることがなくなります。
VPNには主に以下の2つの種類があります。
インターネットVPNは、私たちが普段利用しているインターネット回線を使って、専用のネットワークを構築する方法です。
この方法は、すでに引かれているインターネット回線を利用するため、新たに専用の回線を引く必要がなく、コストを抑えることができます。
しかし、インターネット回線を利用しているため、時間帯によって回線が混雑し、通信速度が遅くなることがあります。
その他、データが盗み見られたり、改ざんされたりするリスクも考えられます。
企業の機密情報を取り扱う場合などは、セキュリティ面で不安が残ります。
IP-VPNは、通信事業者が提供する専用の閉域ネットワークを利用したVPNです。
契約者のみが利用できるようになっているため、外部からの干渉や盗聴のリスクが低くなります。
IP-VPNの最大の特徴は、通信速度の安定性とセキュリティの高さです。
通信事業者が帯域保証を行っているため、通信速度の低下や遅延の心配がなく、社内のネットワークと同様に快適なネット環境を利用することができます。
ただし、IP-VPNを導入するには、専用の回線を新たに契約する必要があるため、コストがかかるというデメリットがあります。
iPhoneでVPNを使用して得られるメリットは、次の2つです。
近年、リモートワーク(テレワーク)を推奨する企業が増えてきているため、カフェなどで仕事をする人も多いかもしれません。
しかし、フリーWi-Fiを使用すると、通信内容が第三者などに見られる可能性があります。
そこで役立つのがVPNです。
VPNは独自のトンネルを構築し、情報の漏洩や盗聴を防ぐためのセキュリティを強化します。
フリーWi-Fiでも、安心してインターネット接続が可能となります。
iPhoneでネットサーフィンをしていると、一部サイトへのアクセスが制限されて閲覧できないときはないですか?
そんなとき、VPNの使用により、その制限を回避することが可能です。
旅行などで海外にいる際でも、自国で利用しているウェブサイトや動画配信サービスなどのコンテンツに問題なくアクセスが可能となります。
iPhoneでVPNを使用する際の注意点を4つ紹介します。
VPNを利用すると、速度が遅く感じることがあります。
これは、多くの人が同時に接続することでサーバーに負荷がかかり、速度が低下するためです。
別のサーバーに切り替えても、そのサーバーまでの距離が遠ければ、やはり速度は遅く感じられます。
速度低下の原因は他にもさまざまですが、遅いと感じた場合は、VPNのサーバーを切り替えてみるといいでしょう。
有料のVPNでは、自動でサーバーを切り替える機能が付いているものもあります。
有料のVPNサービスは、セキュリティの確保と安定した接続速度を提供しますが、それには毎月の費用が伴います。
たとえば、MillenVPNでは月額1,738円、NordVPNでは月額1,970円が発生します。
無料のVPNサービスも存在しますが、これらは個人情報の収集や、広告を挿入する可能性があるため、信頼できるサービスを選択することが重要となります。
VPNの使用は、送信時の暗号化と受信時の復号化によりCPUに負担をかけ、iPhoneのバッテリー消耗を早めます。
とくに、デバイスがスリープモードでもバックグラウンドで接続を維持し続けるため、電力の消費は絶えません。
このことがバッテリーの消耗を加速させます。
VPNが必要な時だけオンにすることや、VPNを使用する際にはモバイルバッテリーを持ち歩くなど、バッテリー消費に対する対策が必要です。
iPhoneでVPNを設定する方法は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、VPNアプリをインストールして設定する方法、2つ目は、iPhoneの「設定」画面からVPNを設定する方法です。
App Storeから任意のVPNアプリをインストールします。
アプリにアクセスし、接続したいVPNサーバーを選択します。
無料版VPNを使う場合は、広告などの視聴が発生する可能性があります。
iPhoneの「設定」アプリを開き、「一般」→「VPNとデバイス管理」と進みます。
「VPN構成を追加」をタップします。
「タイプ」→「L2TP」をタップします。
接続に必要な情報を入力し、「完了」をタップし、VPN接続を確認します。
本記事では、VPNの特徴、iPhoneでのVPNのメリットと注意点、設定方法について解説しました。
VPNを使用すると、安心・安全にフリーWi-Fiに接続でき、特定のウェブサイトを自由に閲覧できるなどのメリットがあります。
しかし、場合によってコストがかかったり、バッテリー消耗が激しくなったりするなどのデメリットも存在します。
無料のVPNは数多くありますが、セキュリティの不安も伴います。
したがって、無料という言葉に惑わされず、大切な情報が悪用されないように、VPNサービスを選ぶ際には慎重に判断することをおすすめします。
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock