スマホをアップデートしないとどうなる?リスクや対策を詳しく解説
「スマホのアップデート通知が来ても、つい後回しにしてしまう…」そんな経験はありませんか?仕事やプライベートで忙しく、アップデートの重要性を感じながらも、ついつい後回しにしてしまう人は少なくありません。
しかし、スマホのアップデートを放置すると、セキュリティリスクの増大や動作の不安定化、さらにはサポート終了によるトラブルなど、さまざまな問題が発生する可能性があります。大切なデータを守り、スマホを快適に使い続けるためには、適切なタイミングでアップデートを行うことが重要です。
本記事では、スマホをアップデートしないことによるリスクや対策について詳しく解説します。
- 目次
スマホのアップデートとは?

スマホのアップデートとは、OSやアプリの最新バージョンを適用することで、動作の安定性向上やセキュリティ強化、新機能の追加などを行うことです。
アップデートには大きく分けて「OSアップデート」と「アプリのアップデート」があります。
OSアップデートはスマホ全体のシステムを更新し、アプリのアップデートは個別のアプリに対して行われます。
OSアップデートとアプリの違い
OSアップデートとは、スマホの基本ソフト(iOSやAndroid)を新しいバージョンに更新することを指します。これにより、システムの安定性向上やセキュリティ強化、新機能の追加が行われます。
一方、アプリのアップデートは、個別のアプリを最新の状態に保つためのもので、バグ修正や新機能の追加、セキュリティ向上が主な目的です。
OSが古いままだと最新のアプリが動作しないこともあるため、両方のアップデートを適切に行うことが欠かせません。
スマホをアップデートしないとどうなる?4つのリスク

スマホのアップデートを長期間行わないと、さまざまな問題が発生する可能性があります。
ここでは、そのリスクを4つ紹介します。
セキュリティのリスクが増大する
スマホのOSやアプリには定期的に脆弱性が発見され、アップデートによって修正されています。
しかし、アップデートをしないまま放置すると、古いバージョンのままになり、ウイルスやマルウェアに感染するリスクが高まります。
また、個人情報の漏えいや不正アクセスによる被害も懸念されます。
特にネットバンキングやキャッシュレス決済を利用する場合は、最新のセキュリティ対策を施された状態で使うことが重要です。
アプリやシステムの動作が不安定になる
スマホのOSが古いままだと、新しいアプリとの互換性が失われ、アプリが正常に動作しないことがあります。
たとえば、アプリが起動しなかったり、動作が極端に重くなったりするケースが増えます。
また、OSのバグが修正されないため、システム全体のパフォーマンスが低下し、フリーズや強制終了が頻発することもあります。
最新機能を利用できない
スマホのOSやアプリは、定期的に新機能が追加されます。しかし、アップデートをしないと、それらの便利な機能を利用できません。
たとえば、カメラの性能向上、バッテリー管理の改善、ユーザーインターフェースの使いやすさ向上など、さまざまなアップデートが提供されます。
サポート対象外になる可能性がある
スマホメーカーや通信キャリアは、古いOSのサポートを一定期間で終了することがあります。
サポートが終了すると、故障時の修理や問い合わせ対応を受けられなくなるだけでなく、セキュリティ更新も停止されるため、安全にスマホを使い続けることが難しくなります。
スマホをアップデートすることで得られるメリット

スマホを定期的にアップデートすることで、さまざまなメリットを得られます。
セキュリティの強化
アップデートには、最新のウイルス対策や不正アクセス防止のためのパッチが含まれています。
フィッシング詐欺やマルウェアの脅威は年々進化しており、古いOSのままだと新たな攻撃に対抗できません。
定期的にアップデートすることで、スマホを最新のセキュリティ対策が施された状態に保ち、安心して利用できます。
システムの安定性向上
スマホのOSやアプリには、細かなバグが含まれていることがあります。
アップデートでは、これらの不具合が修正されるため、動作がよりスムーズになります。
また、電池の消耗を抑える最適化が施されることもあり、バッテリー持ちが改善されるケースもあります。
新機能が追加される
アップデートにより、新しい機能が追加されることも大きなメリットの一つです。
たとえば、使いやすいインターフェースに変更されたり、便利なショートカット機能が増えたりすることがあります。
新機能を活用することで、スマホをより快適に使うことができます。
スマホをアップデートする前の準備でトラブルを防ごう

スマホをスムーズにアップデートするためには、事前にいくつかの準備をしておくことが大切です。
特に、データのバックアップやストレージ容量の確保、Wi-Fi環境の準備などを行うことで、アップデート中のトラブルを防ぐことができます。
データのバックアップを取る
アップデート自体でデータが消えることはほとんどありませんが、万が一のトラブルに備えてバックアップを取っておくことがおすすめです。
iPhoneの場合、「iCloud」または「パソコンのiTunes」を利用してバックアップを作成できます。
Androidでは、「Googleドライブ」や「メーカー独自のバックアップ機能」を活用するとよいでしょう。
写真や連絡先、アプリのデータなど、大切な情報は事前に保存しておくことで安心できます。
ストレージ容量を確認する
アップデートを行うには、スマホ本体に一定の空き容量が必要です。
大きなOSアップデートでは数GBの空き容量を確保しなければならない場合があります。
iPhoneでは「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」から、Androidでは「設定」→「ストレージ」から空き容量を確認できます。
不要なアプリや写真・動画を削除することで、十分なスペースを確保しましょう。
Wi-Fi環境で実施する
スマホのアップデートには、大量のデータ通信が必要になるため、Wi-Fi環境で行うのがおすすめです。
モバイルデータ通信でアップデートを行うと、通信制限に達してしまう可能性があるだけでなく、通信が途中で切れることでアップデートが失敗するリスクもあります。
安定したWi-Fiに接続し、充電しながらアップデートを実施すると、安全に完了しやすくなります。
スマホをアップデートする際の注意点

スマホのアップデートは便利な機能の追加やセキュリティ強化に繋がりますが、注意すべき点もあります。
アップデートに時間がかかる場合がある
スマホのアップデートは、ダウンロードからインストールまで一定の時間を要します。
大型のOSアップデートでは30分以上かかることもあり、アップデート中はスマホを使用できません。
そのため、仕事や通話の予定がない時間帯に実施するのが理想的です。
また、アップデート前にはスマホの充電を十分にしておき、途中で電源が切れないように注意しましょう。
自動アップデートの設定に注意
スマホには、OSやアプリを自動でアップデートする機能が備わっています。
便利な機能ですが、知らないうちにアップデートが実行され、操作感が変わったり、不具合が発生したりすることもあります。
iPhoneでは「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から、Androidでは「設定」→「システム」→「詳細設定」→「ソフトウェア更新」から、自動アップデートの設定を確認できます。
手動でアップデートしたい場合は、自動更新をオフにしておくと安心です。
過去のバージョンには戻せない
一度スマホをアップデートすると、基本的に過去のバージョンには戻せません。
新しいOSが自分に合わない場合や、不具合が発生した場合でも、元のバージョンに戻すのは難しいため、アップデート前に情報をチェックすることが重要です。
アプリの互換性が影響を受けることがあるため、仕事で使うアプリや特定の機能が正常に動作するか、事前に確認しておきましょう。
ただし、Androidではメーカーによってはダウングレードの手段がある場合もあります。
アップデート後に不具合が発生する可能性
アップデート直後は、スマホの動作が一時的に不安定になったり、一部のアプリが正常に動作しなくなったりすることがあります。
このような場合、まずはスマホを再起動することで改善されることが多いです。
それでも問題が解決しない場合は、アプリの更新を確認したり、スマホの設定を見直したりするとよいでしょう。
大きな不具合が発生した場合は、メーカーのサポートページやSNSなどで情報を収集し、適切な対応を行いましょう。
まとめ

本記事では、スマホをアップデートしないことによるリスクや対策について解説しました。
アップデートを怠ると、セキュリティの脆弱性や動作不良が発生し、大切なデータが危険にさらされる可能性があります。しかし、事前にバックアップを取り、Wi-Fi環境で実施すれば、安全にアップデートできます。
難しく感じるかもしれませんが、設定から数回の操作で完了します。大切なスマホを守るために、今すぐアップデートを確認してみましょう。
関連記事
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
この記事を気にいったらいいね!しよう
PreBellの最新の話題をお届けします。
